食と健康

すまぴーの健康レシピ

丑年に想う

 先日、職場で若い管理栄養士と来年の干支について話しました。彼女は丑年が大好きとのこと。その理由は、「牛肉も美味しくて好きだし、生クリームや牛乳も美味しい。どれも牛さんのおかげだなあって思って、幸せな気持ちになるんです。」 
そんな視点で干支を考えたことはなかった私は目から鱗で、新しい年を、幸せな食という視点でとらえるなんて、なんて素敵なんだろうと思いました。というわけで、今回は、牛にまつわるお話です。

 日本は長いこと、肉食禁止の時代が続きました。でも江戸時代に、病からの回復や体力をつけるために“薬食い”として猪や鹿を食べるようになったそうです。牛肉が解禁になったのは、皆さんもよくご存知の通り明治になってから。当時流行した牛鍋は、日本の食文化を大きく変えました。
 つい最近の研究発表で、肉食を避ける人よりも肉を食べる人のほうが股関節を骨折する確率が低いという報告があったようです。牛肉は必須アミノ酸をバランスよく含んでいますし、ビタミンB群やヘム鉄も豊富に含みます。健康な身体作りのために、適量を美味しく、食べたいですね。

 牛乳もまた、江戸時代には薬のような扱いだったそうです。徳川八代将軍吉宗が、南房総で牛を放牧・搾乳したのが日本の酪農のはじまりだとか。栄養価が高いことは、江戸時代から知られていたようです。
 牛乳に含まれるメチルスルフォニルメタンは有機イオウの一種で、爪や皮膚、髪などの健康によい他、関節の軟骨の修復を促すといわれています。免疫力アップや、糖質・脂質の代謝促進にもよいとされています。

 牛肉と牛乳はまさに牛さんからの恵みですが、それらを加工したコンビーフ、チーズ、バター、ヨーグルトなどもまた、美味しさと健康を兼ね備えた優れた食品であることはいうまでもありません。

話は変わりますが、年末年始といえば百人一首、そのなかにこんな一句があります。
ながらえば またこの頃や しのばれむ うしと見し世ぞ 今は恋しき
現代語訳:長く生きていれば、辛いと思っている今この時も懐かしく思い出されてくるのだろうか。辛かった昔の日々が
今は恋しく思い出されるのだから。

 牛と憂し、意味は違いますが言葉の響きは同じだと、思わず口ずさんでいました。誰もが想像もつかなかったことが起きた2020年。いつの日かこの時を振り返って、あんなことがあったねと笑って話す時が来ることを祈って。

今月のレシピ:いろとりどりのコンキリエを使って、クリスマスやお正月のイルミネーションをイメージしてみました。牛肉とごぼうと一緒に煮詰めたクリームソースの味わいが、寒い冬にぴったり。

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