食と健康

すまぴーの健康レシピ

ホッとなベジタリアンの世界

 ベジインフラという言葉をきいたことがありますか?ベジタリアン(菜食主義者)のベジと、インフラストラクチャーを合わせた造語です。ベジタリアンが、安心して食品を購入できたり、外食したりできるように、動物性食品を使用していない食品や料理の提供や、適切な表記をするといった社会基盤を、ベジインフラというそうです。
欧米に比べて、ベジタリアンについての理解や制度が遅れていた日本ですが、訪日外国人が増え、東京オリンピックを迎えようとしている今、ベジインフラの整備が求められています。

 そんな社会的状況を追い風に、日本のベジタリアン料理が、面白くなってきています。先日ある新聞の1面トップに「日本発ビーガン 2020年新定番へ」という見出しが躍りました。豆腐で作る“エッグベネディクト風”、寒天で作る“マグロ”など、ユニークな発想でしかも美味しいとあって、世界から注目を集めているそうです。
 
 日本では、昔から精進潔斎(肉食を断ち身を清める)として、全て植物性の食材を使う「精進料理」が発展してきました。雁の肉に味を似せて作ったといわれるがんもどき(漢字で書くと雁擬)をはじめ、豆腐や湯葉など大豆を使った料理はバラエティ豊かですし、小麦タンパクを主原料とした麩は、伝統的な植物性タンパク源です。
そんなわが国ですから、いざとなったら植物性食品だけを使った料理のアイディアが、どんどん出てくるのも頷けるというものです。

 宗教、健康のため、動物愛護の精神、などベジタリアンとなる理由は様々です。最近では、これらの理由のほかに、畜産による地球温暖化を防ぐ目的や、人口増加によるタンパク源の不足を代替肉で補おうという考えに基づくケースがあるようです。
また、ベジタリアンの種類にもいろいろあります。完全菜食(ビーガン)のような厳格な方から、菜食+魚食(ぺスキタリアン)、菜食+卵・乳製品(ラクト・オボ・ベジタリアン)のように動物性食品を摂る場合もあります。
 そんなベジタリアンの世界が、日本で今後どんな進化を遂げるでしょうか。それをバックアップするベジインフラがきちんと整備されていくことも、あわせて期待したいですね。

今月のレシピ:11月の上海旅行中に、一度だけ体調を崩し、食欲が全くない時がありました。その際、唯一食べることができてお腹がホッとしたのが、湯葉を出汁にさっとくぐらせた料理でした。そんな思い出をベースに作った雑炊です。

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