食と健康

すまぴーの健康レシピ

悪魔と痺れる辛さ

 早いもので今年もあと少しとなりました。そこで、食のトレンドを振り返ってみたいと思います。今年は、「悪魔」と「痺れる辛さ」がキーワードだとか。食材としては、チーズが大ブレイクしました。

 「悪魔」の流行のきっかけは、天かすと青海苔の混ぜご飯をおにぎりにした「悪魔のおにぎり」。某コンビニで売り出して大ブレイクしました。そこから「悪魔メシ」が流行りだし、この冬、「悪魔鍋」が登場しているそうです。悪魔鍋にはいろいろありますが、揚げ物やステーキ、たっぷりのチーズなどが具だそうです。ヘルシー志向の逆で、高カロリーなのに「悪魔のように美味しい」。それを食べるときの喜びと後ろめたさが、たまらないというわけです。

 「痺れる辛さ」、それは麻辣味です。中国語で「麻」は「舌が痺れる」、「辣」は「舌がヒリヒリする」という意味。今年ブレイクした麻辣味は、舌が痺れてヒリヒリ辛い味です。そしてこの味は、中国四大料理(北京・上海・広東・四川)のうち、四川料理の特徴です。

 先日わたしは、中国(上海)へ初めて行きました。到着した日の夜、中国在住の日本人の友人たちが、四川料理の店に連れて行ってくれました。友人のひとりが、「私、辣はいいけど、麻が苦手なのよねー。」と言いながら、丁寧に、“あるもの”を取り除いて食べていたので、「何を取り除いているの?」と尋ねたところ、「花椒よ。」という答えが返ってきました。
 そう、この「花椒」こそが、麻の正体なのです。そして、辣の正体は唐辛子です。麻の花椒、辣の唐辛子、この2つが合体して麻辣味になるのです。

 花椒をはじめ中華料理に使われている香辛料には、漢方の役割があります。例えば花椒の効果としては、食欲不振、健胃、咳を鎮めるなどがあるそうです。(ちなみに花椒は、日本の山椒とは別物ですのでご注意くださいね。)
麻辣味を、本場で食べることができたのは貴重な体験でした。日本の麻辣味よりかなりパンチが効いていましたが、たしかに暑い時には食欲を刺激し、寒い時には咳を鎮めて身体を中から温めてくれる、そんな感じがしました。

 「悪魔」も「痺れる辛さ」も、驚きや楽しさ、挑戦といった遊び心が感じられませんか。新しい味や食材に挑戦することは、豊かな食文化の広がりにつながる素晴らしいことだと思います。来年ブレイクするのは、どんな味、どんな食材でしょうか。楽しみですね。

今月のレシピ:和の食材を使って「麻辣」料理が作れないかと考えました。京野菜・万願寺唐辛子が色鮮やかなアクセント。どんどん箸のすすむ一品です。ぜひご賞味あれ。

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