食と健康

すまぴーの健康レシピ

冷凍食品のいま

 私は仕事柄、冷凍食品にかかわる機会が多いです。私のように食品製造に係わる立場からみて、ここ数年で、冷凍食品のバラエティとクオリティは、いちだんとアップしたと感じています。
 消費者からの評価も上昇しているようで、平成29年の冷凍食品の国内生産量は、史上最高の160万トン超を記録したそうです。ある調査によると、冷凍食品を利用する理由として、男女ともに「調理が簡単で便利だから」が1位、「おいしいと思う食品が増えたから」が2位となっています。材料の選定、レシピ、製造方法などの研究開発が進んで、簡便性も味もアップしたゆえの結果ではないでしょうか。

 たとえば、「冷凍のまま」入れて「自然解凍で食べられる」商品は、 “かさばらず、しかも安心安全な保冷剤”として弁当に大活躍しています。「冷凍のサイコロ豆腐」は、凍ったまま必要量だけ使えて、味噌汁の具や麻婆豆腐に便利。冷凍野菜は、「刻みネギ」「和風ミックス」など下処理不要な点が、忙しい若者世代からひとり暮らしのご年配の方々まで広く喜ばれています。
 上記のような便利さのほかに、味の点では、「塩茹で枝豆」「ブロッコリー」など一番美味しい時期に採れたてを即加工し急速冷凍することによって、味のよい商品が安定して手に入る点も、嬉しいです。
 時代を反映して、「糖質オフ」「塩分カット」といった商品や、「骨なし煮魚」のように子育てや介護に役立つ商品も人気を博しているようです。

 こうした商品がきっかけとなり、また、時短調理や少量調理のニーズに後押しされ、消費者の冷凍食品に対する見方がだいぶ変化してきたように思います。「美味しくない」「手抜き感がある」といったマイナスイメージが減って、「美味しくて便利」というイメージです。
 それに加えて、「急速冷凍により栄養価が損なわれにくい」「旬の時期に冷凍加工するので廉価かつ栄養価が高い」という、栄養面のメリットもさらに浸透していくといいなと思います。

 来年10月の消費税増税により、外食を控えなくてはと考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。冷凍食品を上手に使うと、“自宅で、いつでも、手軽に、バラエティ豊かな食材で、栄養価もバッチリな食事”が作れるかも。今後の研究開発にますます期待したいですね。


今月のレシピ:コクのあるスープをいただくと身体が芯から温まります。有頭エビからのダシとナムプラーの旨みたっぷり。簡単&豪華で、これからの季節にぴったりのスープに仕上がりました。

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