食と健康

すまぴーの健康レシピ

健康長寿とお酒

 本庶先生がノーベル生理学・医学賞を受賞されましたね。がんの治療方法が進化していくことは、とてもありがたく嬉しいことです。とはいえ、罹患しないにこしたことはありません。医学、科学、公衆衛生の発達により、寿命は限りなく延びてきました。そろそろ皆、気づきはじめているはずです。「健康で長生きしてこそ幸せなんじゃないか」と。
 いまや、先進国に生まれた子どもの96%が50歳以上、84%が65歳以上まで生きるそうです。全死亡の75%が65〜95歳に起きるというデータもあります。これだけ延びた寿命の最後の時間に、できるだけ病気と闘わずにすむよう、どんなことに気をつけたらよいのでしょう。
 
 がんと飲酒量の相関をみると、いくつかのがんに関しては、確かに罹患するリスクが高まるものがあるようです。
 近年、日本人の罹患率・死亡率で上位にあがっている大腸がんも、そのひとつ。ある研究によると、1日あたりのアルコール摂取量が増えるにつれて大腸がん罹患リスクが高くなっていることが明らかになっているそうです。

 アルコールの代謝には2段階あり、第1段階でアセトアルデヒドに分解され、第2段階で酢酸に分解されます。第2段階で産生される酢酸は無害で、最終的に水と炭酸ガスになって体外に排出されます。
 ですが、アルコールとアセトアルデヒド(アルコール飲料由来のもの)は、どちらもヒトに対する発がん作用があることが、国際がん研究機関によって報告されています。

 大腸がん罹患リスクと飲酒との関係に関していえば、アセトアルデヒドが、腸内で葉酸の吸収や働きを妨げることが原因ではないかという説があるようです。葉酸は、細胞の合成・修復にかかわる栄養素。その吸収や働きが妨げられることによって、大腸がん発生の初期段階である遺伝子の損傷が起こるのではないか、とのことです。
 
 早期発見・早期治療ももちろん大切ですが、普段から、「病気にならない=予防」につながる生活を心がけていたいものです。厚生労働省は「節度ある適度な飲酒」の基準として、1日平均純アルコールで約20g程度としています。これはビールだと中瓶1本、日本酒は1合弱、ワイン2杯弱が目安。成人の方々にはいまいちど、お酒とのつきあい方を振り返る機会になれば幸いです。


今月のレシピ:先日、秋刀魚と原木栽培のしいたけを炭火で焼いて食べる機会があり、その美味しさに感動しました。家で炭火焼はなかなかできませんが、ホイルで包みオーブントースターで焼くことで旨みをぎゅっと閉じこめ、秋の美味しさを丸ごといただくことはできないか、という思いから作った一品です。

ログイン ID・パスワードを忘れた方