食と健康

すまぴーの健康レシピ

次世代へ繋ぐ命の絆

 大雨、台風、地震・・・日本列島をさまざまな自然災害が襲いました。被害にあわれた方々に一日も早く穏やかな日常が戻ってくるよう、心からお祈り申し上げます。
 なにげなく使っている電気、ガス、水道、当たり前に手に入る水や食料。何があるかわからないので、ふだんからしっかり備えておく大切さを、実感した方が多いのでは。
 そして、いざという時に備えて日頃から周りが気をつけて、見守っていてあげたいのは、ご年配の方々、妊婦さんや赤ちゃんです。なかでも今回は、「母子保健」に焦点をあてていきます。

 最近10年間の日本では、低出生体重児(出生体重2500g以下)の割合が、約9.6%という先進国では考えられない高さで推移しているようです。原因としては、妊娠時の母体が痩せた状態であること、妊娠中の栄養が足りていないことが考えられます。
 若い女性に依然として痩せ願望があることが、要因のひとつ。加えて最近は働く女性が増え、忙しくてしっかりと食事がとれないという時間的・物理的要因も、母体の栄養不足の背景にありそうです。
 出生時の体重が低いと、将来、様々な疾患(高血圧、骨粗しょう症、糖尿病など)の発症リスクが高まることがわかっています。また、栄養不足は母体の心身にも大きな影響を及ぼします。

 栄養不足の改善は、産後うつの予防にもつながります。うつ状態になった方の栄養状態をみると、ω3脂肪酸やビタミンDが不足しているようです。また、精神を安定させてくれる神経伝達物質セロトニンは、必須アミノ酸トリプトファンから作られるため、タンパク質摂取も忘れてはなりません。
 ω3脂肪酸、ビタミンD、タンパク質、といったら魚!缶詰を上手に使って、魚の摂取を心がけるとよいでしょう。缶詰は常備できるうえ、密封されているのでω3脂肪酸が酸化されにくく、その点で魚(とくにω3脂肪酸を含むサバ、イワシなど)の缶詰が注目されています。忙しい産後の栄養摂取に最適ですね。

 前回は「食のサバイバル」として、地球環境の変化に伴う食物の変化を紹介しましたが、その後、大きな台風と地震があり、あらためて「私たち人間のサバイバル」について考えさせられました。次世代に命を繋ぐために、母子ともに健康な心身を育む食事を、自らはもちろんまわりも心がけてあげたいものです。

今月のレシピ:災害時こそ栄養バランスに気をつけたいもの。おにぎりやパンなど主食(炭水化物)を補う栄養素を含むよう配慮し、火を使わず、保存がきく食材だけで作れる一品をご提案します。鯖に含まれるDHA、EPAで血栓予防、野菜ジュースに含まれるトマトのクエン酸で疲労回復、豆で食物繊維を摂って胃腸の調子を整えて、サバイバルしましょう!

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