食と健康

すまぴーの健康レシピ

ルーツ・共生・進化

 地球上の生命は、全て一つの“ルーツ”に辿りつくようです。それを利用して、といったら言い過ぎかもしれませんが、線虫というとても原始的な生物を使った、遺伝子の研究が進んでいます。
 線虫とヒトは、遺伝子が約80%同じであり、線虫の遺伝子を解明すれば、様々な疾患の原因、予防方法、治療方法が明らかになるかもしれないというのです。現に、肥満治療の研究が進んでいるとの話もあります。

 食物アレルギーの原因タンパク質と寄生虫のタンパク質は似ている、という研究報告があります。ヒト体内で、同じ抗体を作り出す働きがあるのではないかというのです。
 このことは、発展途上国に食物アレルギーが少なく、先進国にアレルギーが頻発する理由になるのではないかと研究は述べています。
 寄生虫感染が多い(いわば寄生虫と“共生”している)発展途上国では、ヒトは寄生虫のタンパク質に慣れている状態にあります。ゆえに、寄生虫に対する抗体を持ち、その抗体が、食物アレルギーの発症を防ぐ働きがあるのではないかという考え方のようです。

 ネアンデルタール人は絶滅してしまいましたが、なぜ彼らは絶滅し、その後のヒトは、生き延びたのでしょうか。その理由の一部が、犬との共生とそれに伴う“進化”だったという説があるそうです。
 まず、ヒトが残した食糧を犬が食べてくれるようになり、衛生状態がよくなった点があります。犬と暮らしていなかったネアンデルタール人は、衛生状態の悪化により絶滅したという説です。
 また、犬の優れた嗅覚に助けられ、ヒトはさほど嗅覚を使う必要がなくなりました。鼻が引っ込み、嗅覚および温湿度調節機能は低下しましたが、いっぽうで、喉頭の位置が低く、咽頭の空間が長く広くなるなどの変化が生じて、はっきりした言語を発するのに適した構造になりました。言語の獲得により、互いの意思疎通と助け合いが生まれ、生き延びてこられたのではないかとも、考えられています。

 今回は、“ルーツ”“共生”“進化”の3つの視点から、いのちを考えるコラムとしました。芽吹きの春。あらためて、いのちの大切さとありがたさをかみしめ、過ごしましょう。

今月のレシピ:フライパンで作るパエリア。梅の香りで和風に仕上げてみました。しらす(稚魚)、菜の花(蕾と若葉)といったいのちの芽吹きとともに、春を感じる一品です。

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