カルチャーと健康

レッツ健康!!    (Dr.コラム)

妊娠中のインフルエンザワクチンは

 インフルエンザが流行するシーズンになってきました。
今までは、妊娠中にインフルエンザ予防ワクチンを使用する人は多くありませんでしたが、この数年はクリニックへの問い合わせが多いようです。

 インフルエンザ予防ワクチンは、妊娠前に投与をうけていれば安心ですが、1回打てば長い間有効というものではありません。今の所、効果は約5ヶ月と考えられています。
このため妊娠してから予防注射のタイミングの時期になってしまう事がよくあります。

 妊娠中にインフルエンザに感染すると、お母さんとお腹の赤ちゃんに不利な事が起る確率が高くなります。
以前ここの欄でお伝えした事がありますが、
①お母さんのインフルエンザの症状が重くなる、
②赤ちゃんに影響が出る事がある、
③重症化したお母さんから生まれた赤ちゃんは危険が生じる事がある、
などです。

 しかし一方で、お母さん方は、妊娠中にインフルエンザ予防ワクチンを投与する事をとても心配します。
 日本の厚生省は、医者の判断の上でとの注釈がありますが、妊娠中のどの時期でも注射が可能という情報を出しております。
また同じ2009年の厚生省の情報では、妊娠初期にインフルエンザワクチンの接種をうけても、流産や先天異常が起こり易くなる事はないと伝えております。

 さて、海外では妊娠の初期にワクチン接種をうけるより、妊娠4ヶ月以降にうける人が多いようです。
2013年 世界中で最も読まれている医者の専門誌の1つである New England Journal of Medicineによると、2009年ノルウェーでは、妊婦さん46,491人中実に54%の人が妊娠4ヶ月以降にインフルエンザ予防ワクチンの接種をうけていたそうです。
そこで得られた情報を改めてみてみると、ワクチン接種は赤ちゃんに悪影響を及ぼさなかった事、一方で妊娠中にインフルエンザに罹ると、お母さんの症状が悪くなる可能性がある事が確かめられたそうです。
 また例えお母さんの症状が軽くても、胎児に有害な事が起る可能性がある事もあるそうで、ワクチンの予防接種は有効と判断されています。

 なお万が一、妊娠中のお母さんがインフルエンザに罹った場合は、今の所、すぐに抗ウイルス剤を使用する方が良いとされています。

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