カルチャーと健康

レッツ健康!!    (Dr.コラム)

健康の経済学 高血圧

 もし日本人全体で脳卒中や心筋梗塞で死亡する人が減ると経済的には効果が上がる事になります。
1 まず病気に罹る確率が減ると直接的な医療費が減ります。
2 これらの病気に罹った人は、相当の療養期間が必要ですから、これにも利用費がかかります。
3 もしこれらの人が病気に罹らなければ、社会生活で一定の経済効果を生み出していた可能性があります。
4 さらに健康を考える事がもっと広がれば、これら血圧に関係する健康産業の経済的効果が考えられます。

 この経済効果を考えるのは、経済学者にまかせるとして、もしかすると億の単位よりも上かも知れません。

 医学的な事は医療の側の方で計算できます。
もし仮に国民全体で血圧をもっと下げようとするコンセンサスが出来たとします。
そうすると収縮期血圧(低い方の血圧 120/80と言われたら80の方です)下がっただけで、脳卒中死亡率は3%、心筋梗塞死亡率は2%減る事が分かっています。
実際60歳代の男性では、1965年から1990年にかけてこの収縮期血圧が16mmHg低下していますが、これだけで何と脳卒中死亡率は80%以下低下しているのです。
これは医学の健康に対する大きな貢献の1つです。予防する事で医療費の膨張を抑え、かつ経済力も増やしているのです。
ただ残念な事に、こうした事に関する貢献は実際の経済の指標には表われてきていません。
いわば縁の下の力持ちという事でしょう。

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