カルチャーと健康

レッツ健康!!    (Dr.コラム)

幹線道路沿いに住んでいる人は死亡率が高い -アメリカの話ですが-

 世界的な心臓病の研究専門誌に興味のある記事が出ていました。(M.A.Mittelemanら Circulation )。

 この調査は、既に心筋梗塞になった事のある人 3,547人(平均年齢62才)を対象にし、住んでいる所からの幹線道路までの距離の間に、心臓血管の病気の今後と何らかの関係が無いかと調べたものです。調査によると10年間経過をみた所、先程の3,547人中1,071人が亡くなったそうです。死因は①心臓血管疾患(多分心筋梗塞の再発)が672人(63%)、がん131人(12%)、呼吸器の病気が45人(4%)だったそうです。
注目すべきは、
 ①幹線道路から1,000mをこえて住んでいる人に比べて100m以内に住む人で27%、
 ②100~200m以内の人で19%
 ③200~1,000m以内の人で13%
全死亡の死亡率が高かったそうです。

 研究したMitteleman博士は、幹線道路近くの「大気汚染」、「騒音」、「幹線道路沿いに住むというストレス」などの複合的なものが死亡率を上げる原因ではないかと考えているようです。

 もしこれが事実ならば、かなり大切なデータになるでしょう。アメリカでは国土が広いため、幹線道路から少し離れた所に住む事も可能でしょう。
しかし日本の様に、狭い国土であればそうはいきません。大都市であれば、広い幹線道路に面してマンションが立ち並ぶ風景はめずらしい事ではありませんし、そこに住む方が通勤や生活に便利です。
わざわざ広い道路に面した家に住みたいと考えている人も多勢おられます。
残念ながら日本では、こうした都市に居住する事の健康に対する調査も十分とはいえません。

 今回と似たような調査が行われ、似たような結果が出たら、われわれは、健康な生活について考えを改めなければならない可能性があります。
広い道路に近い=生活が便利とはいかなくなるかも知れませんね。

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