カルチャーと健康

レッツ健康!!    (Dr.コラム)

妊娠初期と赤ちゃんの脳-精神的ストレスだって関係あるかも?-

 妊娠初期は赤ちゃんの臓器形成期と言われ、赤ちゃんにとっていろいろ大切な時期と考えられています。
 例えば風疹等の感染症、薬剤やタバコ、アルコール等の摂取なども何らかの影響が出る事があると知られています。

 しかしこれらの感染症や口に入るものなどのリスクだけでなく、精神的なストレスも、妊娠初期には赤ちゃんに影響がある事がだんだん明らかになってきました。勿論妊娠中の精神的なストレスは、妊娠の全期間を通じて、流産や早産、あるいは低体重児が生まれる危険性が指摘されています。さらに妊娠中のイライラ感や精神的な不安感は、正常な出産であっても、子供の精神的な不安定な状態をつくるとも言われています。

 ところで最近、妊娠初期に近親者の死亡や重病に出合う等、激しいストレスに出合うと、子供が総合失調症になる確率が高くなるかも知れないという調査が出ました。
どうやらストレスに反応して母親の脳から出る化学物質が胎児の脳に何らかの影響を与える可能性があるからではないかと考えられているそうです。

 女性の脳の中には神経伝達物質など、人間の感情をコントロールする物質がいろいろあります。
もしこれらが、攪乱すると、赤ちゃんにも影響が出るという事かも知れません。
赤ちゃんの脳は妊娠の初期を過ぎるとバリアーと言って外からの刺激から守られる装置が働きます。これが出来るまでは、赤ちゃん(胎児)の脳を守るための努力が必要なようです。

 今回は近親者の死亡などの妊婦さんに対するストレス等が例に出ましたが、それだけではなく、日常の中で、妊婦さんが強いストレスを持たないようにする事がとても大切であるという事を、指摘しておきたいと思います。
これも広い意味での胎教と言えるでしょう。

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