カルチャーと健康

レッツ健康!!    (Dr.コラム)

妊娠中の抗がん剤

妊娠中にいろいろなタイプのがんが見つかる場合があります。
そうなった方は多くはないにしてもです…。
この場合、手術が適切と判断された時は手術がすすめられるでしょう。
でも抗がん剤が最適とされた場合はどうでしょうか。
抗がん剤の種類にもよりますが、赤ちゃんの成長を防げるのではないかとの懸念がある事も確かです。
さて最近ベルギーのがん研究所から、妊娠中に抗がん剤の治療を受けたお母さんから生まれた赤ちゃんの成長は、普通に生まれた赤ちゃんと差が無いという結果が発表されました。(Lancet oncology F.Amant ら)。
この研究では抗がん剤治療をうけた妊婦さん68人について調べたそうです。
抗がん剤による平均治療クールは3~4回。
出生児は70人。
がんと診断された時の平均の週数は18週だったとの事です。
出生後の赤ちゃんについては、いろいろな角度から調査されました。
その結果①行動の面、②全体的な健康度、③聴力、④成長度、⑤心臓の働き等、調べた範囲では、妊娠中、抗がん剤の治療による悪い影響は見つからなかったそうです。
ただし、妊娠14週以前の抗がん剤使用については、他の薬剤と同様、使用許可が出ていません。
また今回の調査では68人の妊婦さんを対象にしたもので、まだまだ沢山の方のデータが揃わなければ、結論的な事は言えない可能性があります。
しかし、妊娠中抗がん剤を使用しなければならなくなった女性にとっては、有力な情報である事は確かです。

ログイン ID・パスワードを忘れた方