カルチャーと健康

レッツ健康!!    (Dr.コラム)

虫垂炎の診断 CTではなく、超音波やMRIで

 以前、CT検査は有効だが、それなりの危険性がある事を考えるべきというデータを報じた事があります。
 特に小さい子供や女性は注意が必要と言われています。
さて、最近は虫垂炎の診断にCTを使う事が多くあります。CTを使用する事で診断は確実になり、手術を行った場合、その妥当性も確認されています。

 ところが、CTの副作用-特にX線量の多い事で起る副作用-を考え、超音波検査やMRI検査で、CTと同じ程度の正確性をもった診断が出来ないかの研究が行われてきています。
 今回は特に、CTの副作用を恐れる小児科の医師からのデータです。
米コロンビア大学からのデータで小児科の専門誌に出ていました(Pediatrics 2014)。
 主に2010年11月までは18歳未満の小児科対象の急性虫垂炎の疑いの患者さんにCTを用いたのに対し、それ以降の患者さんには、超音波検査を実施したと述べています。
超音波ではっきりしなかった場合、MRI検査を追加したとの事です。
 その結果、症状が出てから検査、治療までの時間、切り取った虫垂の顕微鏡による検査結果(これは診断が正しかったかの判断基準になります)等、2つの検査の方法による精度の差はなかったそうです。

 CTによる診断の方法は、ほぼ確率されています。しかもCT診断装置は一定規模の病院には揃っています。一方超音波の検査は、全ての病院で可能と考えられていますが、正確な検査技術が必要です。しかもMRIは施設をもっている病院は多くはありません。しかし、それでも超音波をメインにし、止むを得ない時にMRIを用いるという方法は、近い将来標準的な診断方法になると考えられています。

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