カルチャーと健康

レッツ健康!!    (Dr.コラム)

赤ちゃんのアレルギー予防の6つの条件

質問
現在妊娠中ですが、私にはアトピーがあります。
赤ちゃんにはアトピーに悩まないで欲しいと思っています。
何か妊娠中に注意した方が良い事はありますか。


残念乍ら、現在の所アトピーについてはいろいろな誘因がある事が分かっていますが、完全にその原因が分かっている訳ではありません。従ってこれを予防する決定的な方法は無いのですが、妊娠中「これらの事に気をつけてみては」という事は幾つか考えられています。
ここではそれらのうちの代表的なものを紹介しておきましょう。
1 まず偏食をせず、バランスの良い食事をとることをお勧めします。
2 1日3食をきちんととると、アレルギー発生率が減るという調査があります。
3 最近、アレルギー予防として和食が見直されています。みそ、しょうゆ、漬物などの発酵食品には、大豆や麦などのアレルギーを抑える作用があると考えられています。
4 牛乳は飲み過ぎない方が良いでしょう。1日200ccくらいが目安です。
5 卵は加熱してからというデータがあります。
6 リノール酸が多いインスタント食品はとり過ぎないように注意しましょう。

妊娠中のストレスは赤ちゃんにやはり悪い

 妊娠中の精神的ストレスは、身体的なストレスと同じ程度に赤ちゃんに影響を与える事が分かっています。
大部分の産婦人科では、妊娠と分かった時には、身体の面での負担がある場合と、精神的な負担がある場合にともに注意するようにお話をします。
 当ネットでも妊娠中の注意事項にその旨の記載があります。

 最近のいくつかの調査でも、改めて精神的なストレスについての注意が出ているようです。
幾つかのストレスになりそうな項目をあげて、それに当てはまるかどうかをチェックする事で、ストレスの強い人、中等度の人、軽い人と分けてみると、ストレスのない人に比べて、ストレスの高かった人では死産の率が80%高かったというものもあります(British Journal of ob.Gy.)

 精神的なストレスがある時、家族内、会社内などで解決できそうな所は早くに改善しておきましょう。特に職場では妊娠を早目に伝えておくと、皆のサポートが多くもらえるという調査があります。

子宮内膜症にピルが効くわけ

 子宮内膜症は月経痛、過多月経(月経量が多い、長くつづく)などの症状があります。
これらの症状にピルが効く事はよく知られています。
 ピルを避妊の目的で飲んでいたのに、生理痛も楽になったという話はよく聞きます。
ピルは本来の避妊の目的よりも、月経痛や過多月経を治療するために使われる方が多いと言われています。
 子宮内膜症用(正式には月経困難症用)の薬剤である「ルナベル」「フリウェル-ジェネリック」もピルと同じ成分を保険薬として厚生労働省が許可したものです。

 さて、では何故ピルはこれらの症状に効果があるのでしょうか。
ピルは卵胞ホルモンというホルモンと黄体ホルモンという2種類のホルモンから出来ています。この黄体ホルモンは、生理の出血の元である子宮内膜を薄くする作用があります。
出血の元になる子宮内膜が薄くなれば、出血量も減り、出血している時に起こる痛み(生理痛)も軽くなるという理由です。
最近は避妊リングの中に、このホルモン剤を付着させ、毎日少量ずつ放出させる事で子宮内膜症も改善しようという試みもあります。(ミレーナ)

アメリカではがんの比率が減ってきた

 アメリカの主要ながん研究所のグループからがんに関する統計データが出ています。(JNCI)。
これによるとアメリカでは、がんを発病する人が少しずつ減少してきているようです。
しかし、一方で一部のがんについては発病する率や死亡率が増加しているとのデータでした。
 ①2003年から2007年にかけて、がんの発症する率が毎年約1%減ったそうです。
 ②これにつれて、がんで死亡する人も年1.6%減少したとの事です。
 ③しかし、一方で男性では、a)肝臓がん、b)腎臓がん、c)膵臓がん、d)黒色腫(皮膚に出来るがん)の発症率が上がりました。
 ④女性では、a)腎臓がん、b)甲状腺がん、c)膵臓がん、d)白血病、e)黒色腫が増えたとの事です。
 ⑤子宮がんの死亡率は1975―1997年に減少しましたが、その後の10年では増加しました。
 ⑥小児がんの発症はおおよそ年0.6%の割で増加しているとの事です。
 ⑦女性の肺がんの死亡数が始めて減少し始めたそうです。
一方男性の死亡数は10年前から減少し始めていましたが、これは女性の喫煙が10年遅れて広がった事を反映しているようです。
 ⑧今後アメリカでは、日本と同様65才以上の人が増えてきます。
がんの発症率が減りつつあっても、この人口構成の変化に伴って、がん患者さんの絶対数は増加すると考えられています。

 一方で日本では、がんに罹患する人、がんで死亡する人が増えています。
この差がどこで出るのか検討が必要でしょう。

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