婦人科の病気.

子宮肉腫

症状

主に子宮の組織から出来ますが、子宮に存在しないはずの組織の形をした肉腫もまれにあります。
多いのは子宮の筋腫そのものが肉腫になるもので「平滑筋肉腫」といいます。 もう1つは子宮の筋肉の間にある組織から出来るもので、「内膜間質肉腫」というもの、また「悪性混合型ミュラー管肉腫」というタイプもあります。
他に癌と肉腫が一緒に存在する「癌肉腫」など幾つかのタイプがあります。


  1. 大きさ 肉腫特有の症状は殆どありません。ただ、本来子宮筋腫といわれてた方が急に大きくなった時は注意が必要です。 また、本来小さくなるはずの閉経期に逆に大きくなる方も要注意です。 子宮筋腫を小さくする薬剤を使用していても大きくなる方も注意された方が良いでしょう。
  2. 出血・おり物 不正出血がある時があります。またおり物が増えたり、臭いが出てくる時もあります。
  3. ポリープのようなおできが出てくる時があります。
  4. 貧血など 貧血、体重減少、体力の低下などが起きる時があります。元来子宮筋腫があると分かっている人が多いため、子宮筋腫のためと思われる時もあります。

診断

  1. 子宮内膜の細胞検査、組織検査で分かる時もありますが、診断がむずかしい時もあります。
  2. MRI・CT・PET 映像上の検査で疑わしいと分かる時があります。
  3. 手術時あるいは手術後の検査 子宮筋腫の診断のもと、手術を始めて分かる時もあります。 また手術後顕微鏡検査をして始めて診断がつく時があります。
平滑筋肉腫・内膜間質肉腫・癌肉腫について

子宮に発生する主な肉腫には 1.癌肉腫 2.平滑筋肉腫 3.内膜間質肉腫の3種類があり、この順番に多いと考えられています。
この中で平滑筋肉腫、内膜間質肉腫は子宮筋腫と診断される事が多いため、子宮筋腫と診断されていても油断できない時があります。 特に平滑筋肉腫の中には良性の子宮筋腫と悪性の中間とも言うべき異常があります。
これを悪性のポテンシャルを持つ腫瘍(UMP)と言います。

平滑筋肉腫・内膜間質肉腫・癌肉腫について

  1. 診察をうけたら大きな筋腫と言われた。
  2. 急に大きくなる。
  3. 特に閉経後に大きくなる。
  4. 腹痛や不正出血が起こる時があります。
  5. 但し普通の子宮体癌検診では見つからない事が多い。
  6. 貧血がある時があります。
  7. 血液中のLDHという値が高くなる時があります。
  8. MRI検査が有効な時があります。

子宮内膜肉腫は子宮肉腫の約20%と考えられています。 子宮の内腔に出来るポリープのような腫瘤で見つかる事が多いため、超音波検査でのチェックで要注意と言われる事があります。 この腫瘍もMRIで判断される事が多いようです。

このように当初子宮筋腫と思われていたのに、悪性の肉腫であったという事がたびたび見つかる様になってきています。 「筋腫が大きい」 特に閉経後なのに大きいと言われた人、腹痛が時々あると言われた人は注意が必要です。 「閉経後に子宮が大きくなってきた人」も注意が必要です。

もとから肉腫だったのか、元々は良性だったのがある時突然悪性化したのか、だれも判断が出来ません。 子宮筋腫=良性と思い込まず、定期的な検診が必要なようです。

癌肉腫は子宮肉腫の中では最も多いと考えられています。 子宮の内腔(赤ちゃんが入る所)に出来る腫瘍で、不正出血を起こすのが特徴です。 他の肉腫と異なり、診断そのものは早くに出来る可能性があります。 しかし、おかしいなぁと思っても、病院に行かなければ、いくら診断法が進歩してもその恩恵にあずかる事は出来ません。 不正出血のある時は、早くに病院に行きましょう。

治療

だいたい子宮体癌の治療に準じていると考えて良いでしょう。
平滑筋肉腫の時は抗癌剤が有効に働く時があります。
内膜間質肉腫は放射線治療が有効な事が多いため、手術後放射線の治療をすすめられる時があります。また最近はホルモンが良く効く事が分かってきました。
このためホルモン療法がすすめられる時もあります。
手術前、手術中の症状を見て手術後、医師から後療法を含め詳しくお話がある時があります。

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