婦人科の病気.

妊娠中の気になる症状

新型インフルエンザと妊婦さん  アメリカの対策では!

 新型インフルエンザはアメリカでも大流行しています。 妊娠している女性の調査も進んでいるようですが、世界で最も影響力のある健康センターであるCDC(米疾病管理センター)からは次のようなデータが出ています。 1.妊婦さんは新型インフルエンザによる合併症が起る可能性が高い。 2.妊婦さんは一般の人に比べ、入院する必要がある症状になる確率が高い。 3.まだインフルエンザに患っていない妊婦さんは、速やかにワクチン接種をうけた方が良い。 4.もし妊婦さんが新型インフルエンザに患った場合は、速やかに抗ウィルス療法をうけた方が良い。   CDCは48時間以内の使用をすすめているようです。    CDCへの報告では2009年4月15日ー6月16日の間に6人の    妊婦さんが死亡しましたが、死亡した全員が48時間以内に治療を    受けていなかったそうです。 (Lancet誌2009、374より)   

不眠

妊娠中の不眠の訴えはよく相談されます。


  1. お産やその後の育児に関する不安等が原因の時もあります。
  2. その時は検診に行った際によく医師と相談しましょう。
  3. つわりが強い人が胃腸症状があり眠れない時があります。
  4. 冷たい水を口に入れると意外と落ち着く事があります。
  5. 昼間、妊婦水泳や散歩、マタニティビクスなどで身体を動かす事で、眠りにつきやすくなる時があります。
  6. 赤ちゃんが大きくなった時は、睡眠の時の姿勢を考える事で眠れるようになる時があります。
  7. 自分の楽な姿勢をとる。枕を少し高くする。首の下にタオルをおく。等の工夫をして良くなる人もいます。

便秘

妊娠中は、赤ちゃんや胎盤から出るホルモンが腸の動きを悪くする事があるため 意外と便秘の訴えが多くなります。


1.食事に気をつける   ■繊維質の食べ物を摂るようにする。   ■どちらかという和食の方が良い。
2.プルーンやキシリトール入りのチューインガムが良いと考えられています。
3.トイレに行きたいと思わなくても、1日1回あるいは2日に1回位はトイレに入ってみましょう。    トイレの中の雰囲気で便意が出てくる時があります。
4.産科医と相談して便秘薬を処方してもらう事も出来ます。    その時は主にセンナがすすめられる事が多いようです。センナは漢方が成分です。    あまり便秘に気をとられ過ぎないようにしましょう。

腰痛

妊娠中の腰痛症については元々腰痛があった人と、妊娠して初めて腰痛が出た人とがいます。 もともと腰痛があった人は、整形外科の主治医の医師とお話をする事が必要でしょう。 妊娠して初めて腰痛が出た場合は産科の担当医とお話しをしておきましょう。


  1. 自分で行う予防、治療法としてはコルセットが有効です昼間は少しタイトに、寝ている時は、余程苦しくない時はゆるやかなタイプです。腹帯でも結構です。
  2. 湿布薬をすすめられる時があります。
  3. 産科医は赤ちゃんに影響のない湿布薬をすすめると思います。
  4. 腰痛体操がすすめられる時があります。
  5. 痛みの場所や強さ、継続期間によっては専門医(主に整形外科)の受診をすすめられる事があります。
  6. あまり強い時は鎮痛剤をすすめられる時があります。鎮痛剤には妊娠中使用しない方がよい薬剤があります医師が説明してくれるでしょう。

腹痛

いろいろな原因で腹痛が起る時があります。
まず腹痛がある時は主治医と相談しましょう。


よくある腹痛の原因は 1.切迫流産 2.胃腸炎 3.婦人科感染症 4.憩室炎 5.虫垂炎 6.泌尿器の結石 7.胎盤早期剥離などです。 それぞれの症状に応じて適切な治療がすすめられるでしょう。 例えば切迫流産であれば流産予防の薬剤や安静の指示。いろいろな所の炎症なら抗生物質(赤ちゃんに影響のない薬剤が選ばれます。) 虫垂炎の時は、最近は症状が軽ければ抗生物質が用いられます。手術が必要な程進んだタイプは妊娠の時期に拘らず手術がすすめられます。

出血

妊娠中の出血は幾つかの注意すべき点があります。

  1. 出血と言っても、生理と同じような出血から、茶色のおりものまで様々です。
  2. 妊娠中の出血にはいろいろな原因が考えられます。
  3. 妊娠の週数により原因が違ってくる可能性があります。
  4. しかしどの週数でも出血の時は、診察をうけるか医師との相談が必要です。

A.妊娠初期の出血
1.切迫流産
今流産してしまっている状態ではありませんが、そのままにしておくと、流産の危険があります。という状態を切迫流産と言います。週数の早い時期は出血はかなり危険な時があります。しかし7〜8週以降赤ちゃんが比較的大きいと、出血がかなりあっても、治療で改善する可能性があります。しかし医師との相談は欠かせません。仕事をセーブしたり、休養をすすめられる時もあります。薬剤による治療をすすめられる時、入院治療をすすめられる時もあります。
2.進行性流産 残念ながら、手遅れですでに流産が進行してしまっている状態を言います。こうした時は、出血に伴うか、それに先行してかなりの腹痛がある時があります。今後の治療方法については医師から説明があるでしょう。
3.炎症 膣内に何らかの炎症がある時は出血の原因になる時があります。時にクラミジア、トリコモナス、淋病などの性感染症が原因菌の事があります。 性感染症以外の病気で出血する時もありますが症状の程度や細菌の種類によっては、治療がすすめられる場合があります。
4.子宮頚管ポリープ 子宮の出口に出来たポリープです。女性100人に1人の割で見つかると言われておりますが、症状に応じて治療方針の説明があるでしょう。
5.子宮がんあるいはその関連する病気 まれな事ですが子宮がんや、前がん状態とも言うべき異常が見つかる時があります。
6.刺激による出血 子宮の出口の所は、妊娠していると血管が充血し、出血し易くなっている部分です。 その様な時にセックスの刺激などで出血する事があります。

B.妊娠中期の出血
この時期、妊娠初期の原因と同じ原因で出血する時があります。



1.子宮頚管無力症
子宮の出口が開いてくる病気です。症状の程度によっては子宮頚管縫縮術という、子宮の出口をしばる手術がすすめられる時があります。
2.前置胎盤
胎盤が子宮の出口の方に出来る病気です。 下にある胎盤から出血する事があります。この時期の前置胎盤は、子宮が大きくなるにつれて、相対的に上方に引き上げられ、自然に良くなる事があると考えられています。

C.妊娠後期の出血
1.切迫早産 早産になる可能性がある時に出血する時があります。医者から適切な指導があると考えられます。
2.前置胎盤 この時期の前置胎盤には注意が必要です。
突然痛みもなく多量の出血がある時があります。ただし定期的な検診をうけていた人が、突然前置胎盤になる事はほとんど無いと考えられています。 大ていはある程度前から警告(出血の形であります)が出ているのが普通です。 前置胎盤にもいろいろなタイプがあります。予め医師からお話があるのが普通です。
3.胎盤早期剥離 妊娠中突然胎盤が子宮からはがれてしまう病気で、早期の治療が必要な病気です。出血量は大した事がない事があります。 急に腹痛があったり、お腹がパンパンに張ったりします。 胎動が感じられなくなったり、弱くなる事があります。 妊娠中血圧が高い、蛋白尿が出るなどの症状があり、警戒が必要と言われる時があります。しかし突然症状が現れる時もあります。
4.子宮内胎児死亡 残念ながら、何らかの原因で成長して大きくなった胎児が亡くなる時があります。 少し時間が経って出血する時があります。
5.おしるし(産徴)
予定日より早くても、陣痛の前触れで出血という時があります。
6.妊娠初期の時の出血3.4.5.6.が原因の時があります。

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