婦人科の病気.

【8】婦人科の気になる症状

不正出血で心配される方はたくさんおられますが、原因はさまざまです。それぞれの病気については後に出てくる各病気の所をごらんになって下さい。

不正出血 = 「診察受けて」のサイン

生理以外での出血
生理以外に出血があると、女性はとても驚きます。しかし、出血量が少なかったり、すぐ止まったりすると、つい病院に行くのが億劫になってしまう時が あります。出血は命にかかわる事でなくても、放っておくと人生に不利に働く事もあり、「診察を受けて」というサインと考えた方が良い時があります。
出血の主な原因をあげてみましょう。


1. ホルモン系統の異常。 2. 感染症(クラミジア、淋病等)。 3. 妊娠に関係したもの。 4. 子宮筋腫、内膜症等。 5. 悪性の病気。 6. その他、内科の病気等。 これを原因と年齢の関係を表したのが下の表です。(妊娠と良性の腫瘍は除いてあります)。
ホルモンバランスの崩れ
表のように、思春期の時の出血はホルモンバランスの崩れが多いのですが、原因として過度な部活や睡眠不足の時があります。
また最近は、本来比較的ホルモンバランスの崩れにくい性成熟期の女性の不正出血が多いことが目立ちます。背景に男性と同じ環境で頑張らなければいけない事 があるかも知れません。このような症状が出た場合は、心身を休ませる心遣いが必要になります。女性ホルモンを通しての「注意信号」と言えるでしょう。
更年期以後の出血は、ホルモン不足が原因の炎症の事が多く、黄色のおりものを伴う時があります。

感染症
感染経路については、最近十代から見つかる事が珍しくなくなってきました。黄色や水様性のおりものと、少量の出血、接触出血等が主な症状です。クラミジア感染では、放っておくと8〜30%の女性で、おなかの中に炎症が広がる可能性があります。これは将来の不妊と関係する事があり、注意が必要です。対策としては、次のことが挙げられます。
1. お薬をきちんと使う事。 2. 治ったことを確認する事。 3. パートナーも病院に行く事が大切です。 悪性の病気
子宮の出口に出来る子宮頸癌は、最近パピローマウイルスというウイルスの感染が問題になっています。また、若い女性の子宮癌が増えており、当院の統計では30代の方が一番多く見つかっています。初期の癌では、少量の出血や接触出血が特徴的です。早期に発見された癌は、子宮の出口の部分の切除だけで済む事が多く、将来、赤ちゃんを産む事も可能です。 子宮の奥に出来る体癌は、生理以外の出血が最初の症状の時があります。ただし出血=体癌ではありませんので、冷静に対応しましょう。

おりもの・帯下

ひとくちにおりものと言っても、その色、量、出る時期(月経周期など)、年令などによって、注意や検査が必要な ものから、全く心配のないものまでい ろいろあります。でも御自分では判断出来ない事、何でもないと思っていても意外と注意が必要な事があります。また御自分で病院に行かなければと思っていて も、何となく病院に行かないという方がおられます。おかしいなと思ったら早目に病院に行く気軽さをもちましょう。
小さい子でおこるおりもの
2〜3才から小学生位までの小さいお子さんで、おりものが多いことがあります。 自覚的には痒いという症状が多いのですが、お母さんがみて黄色いおりものが出ているとか、下着が汚れるといって来院される事が殆どです。 大ていは膣の入り口や、外陰部の炎症が多く、軟膏をつけていただくだけで良くなります。実際になにか感染がないか、検査をして内服薬を飲んでいただく事も ありますが、そこまでいく事は稀です。たまにお母さんが神経質すぎると考えられる事もありますので、医師のアドバイスを参考にすると良いでしょう。
 大人になってからのおりもの
月経が来るようになると、ホルモンが関係するおりものが出てきます。 排卵の頃は排卵に伴う透明なおりものが増えますが、下着に長くついていると薄い黄色になります。また若い女性は新陳代謝が盛んですから、おりものの量は少し増える時もあります。こうしたおりものは殆ど正常です。 白いポツポツとしたおりものや、黄色いおりものがたくさん出てくる時、同時に外陰部が痒くなる時(臭いがある時)。こうした時は注意した方が良いでしょう。 一般的には白いポツポツしたおりものの時はカンジダ感染が疑われます。この時は痒みがある時が普通です。 黄色いおりものの時は、トリコモナスや、クラミジア、淋菌や膣の中や外側にいる雑菌類が原因となる時があります。おりものは黄色いだけでなく出血の時もあ ります。また痒みを伴う時もありますし、腹痛を感じる時もあります。こうした時は早目に病院を受診するようにしましょう。

最近20代の初期癌や、いわゆる前癌状態の方もおられます。子宮癌の項目でも出ていますが、最近は30代以降の方の癌は減少傾向にありますが、20 代の方はむしろ増えています。若い方を含めておりものでも出血、あるいは接触出血(セックスの時の出血)の時は検診をうけられることをおすすめ致します。
更年期前後のおりもの
基本的には成熟した婦人のおりものですから何らかの感染によるおりものが多いのが普通です。しかし更年期に入ったり、その直前位ではホルモンのバラ ンスがくずれやすく、その為の出血やおりものが増えてくる事があります。また萎縮性膣炎といって、ホルモン不足のために膣の粘膜が薄くなって、細菌感染を おこしやすくなり、そのため黄色や出血性のおりものが出ることがあります。比較的新鮮な出血で驚かれる時もあります。 また稀ですが悪性腫瘍のためのおりものが出る時もあります。大抵は出血を伴いますが、黄色いおりものが出る時もあります。また臭いが気になる時もあります。一応こういう症状がある時は婦人科を受診しておいた方が安心で

冷え性

冷え性は悩んでいる方にはとてもつらいものですが、経験のない方にはその辛さが伝わらない事があり、もどかしさが重なる事があります。 また原因が分かっている場合は少なく、むしろはっきりしていない方がはるかに多いのが特徴です。その症状の全体像(どことどこに異常が多く現れるかなど)も明らかではありません。 もしかすると実は原因はいろいろで、出てくる症状だけが「冷え性」として表れてくるのかも知れません。 治療の方法は数の少ない原因が分かっている場合と、分かっていない場合に分けられます。


原因が分からない時
原因が分かっていない時は、主に対症療法といって症状を和らげる治療が主体になります。普通は幾つかの治療を試みて自分に合った方法をつづけてみます。 この対症療法はさらに2つに分かれます。全体的な治療
皮膚を流れる血液の異常があるかも知れないと考えて、全身的な治療を行うものです。 1. 漢方のお薬が使われます。 もともと漢方の治療の考えの基本は、血液の流れに異常があるのではないかという所から始まっています。長い年月を経て、経験的に冷え性の症状に効くお薬が考えられています。専門医と相談しましょう。 2. ビタミン剤が効くことがあります。 ビタミンE、ビタミンCなど。 ビタミンEは(抗酸化)作用があります。 ビタミンCは(卵巣の働きの低下を防ぐ)作用があります。

*ビタミン剤は妊娠中や若い女性にはとり過ぎに注意が必要な時があります。特にビタミンA、D、E、Kなど。
忙しい方はついビタミン剤やサプリメントで元気をつけなくては、という気になるのは分かりますが、過剰な摂取は有害な時があります。バランスの良い食事で総合的に身体にとり込むというのが良いですね。
ビ タミンBやCは水溶性ビタミンと言って身体に余分に入った場合尿の形で体外に出されます。しかしビタミンAやEは脂溶性ビタミンといい、余計な分は身体に 貯えてしまいます。過剰なビタミンは赤ちゃんに良くないと考えられています。妊娠している方これから妊娠される方は、ビタミン剤の種類によって注意が必要 になります。
3. 暖かさ寒さを感じるのは自律神経の働きも関係する事から、自律神経のお薬を用いる事もあります。 4. 女性ホルモンが関係すると思われる時もあります。この際はホルモン剤が用いられます。 5. 食事が大分です。 局所的な治療
1. 局所的にあたためる湿布を用いたり、服装に気をつける事で、ある程度予防になる時があります。 2. マッサージなどの刺激が有効な時があります。また針治療や整体が有効な時もあります。 3. 局所的な治療だけでなく、お薬を一緒に使うと効果がある時があります。 原因が分かっている時
内科的な病気を含めて原因が別にある時もあります。頑固で強い「冷え性」の症状のある時は一度,内科など専門医の診断をうけておきましょう。 【甲状腺機能低下】 症気力や体力がおちる。 寒さや暑さに弱いなどの症状がある時があります。 【貧血症】 目まい、立ちくらみ、体力がなくなったなどの症状がある時があります。 【レイノー症など】 特殊な病気ですが、局所的な冷えの症状が特徴的です。 若い頃から悩まされている方でも年令を経る毎に良くなる人がたくさんおられます。あまり悩みすぎず、寒い時は暖めるといった事をコツコツくり返しているう ち に良くなっていく方がおられます。人間の身体は熱い時には汗を出して身体を冷やす作用などがあります。冷え性というのも何か自分の身体をまもるための自然 の働きがあるのかも知れません。あまり気持ちを「冷え」に集中しすぎない事も時に大切になります。

めまい

めまいをおこす病気はたくさんあります。どこかに原因があっておこる病気もありますし、心因性といって、気持ちのもち方によっておこる事もあります。 どこかに原因がある時は、 ①メニエール病など耳鼻科の病気や  ②脳神経障害や脳腫瘍など脳外科や神経内科の病気の時があります。 ③また更年期障害が原因で婦人科の病気の時もあります ④心身症やうつ的な症状に伴う心療内科や神経科的な病気の時もあります。
 めまいを感じた時にまずどうするか。


めまいを感じたら自分なりにわかる範囲で病気のおこり方をチェックしましょう。 これはまずどの科に相談に行くかという事と関係します。 めまいを感じたらまず受診する科の目安はだいたい次の通りです。
1天井がぐるぐるまわる(回転性といいます)ようなめまいがある時耳鼻科の病気の時があります。
2身体がふわふわするようなタイプのめまいがある時脳外科的な病気の時があります。
3耳のあたりが痛い、耳なりがする、音が聞こえにくくなった耳鼻科の病気の時があります。
4頭痛、はきけ、マヒなどがある時脳外科、神経内科の病気の時があります。
5 もともと高血圧・低血圧あるいは糖尿病などの病気をもっていた内科的な病気の時があります。
6最近目がかすむ、よく見えなくなった。眼精疲労と言われた事がある眼科的な病気の時があります。
7最近自分でも少し落ち込みがちになっている。うつ状態のような気がする心療内科、神経科の病気の時があります。
8ホットフラッシュ、汗がたくさん出てくるなど、更年期障害のような症状がある。あるいは、年齢的にも更年期に入ってきたと考えられる婦人科的な病気の時があります。
9どこの科に行っても何でもないと言われるが、それでもめまいがつづいている婦人科あるいは心療内科、あるいは内科でまず相談することから始めてみられ、医師と抑相談しましょう。
 受診の手順について
1. まず脳外科、耳鼻科、内科など早期の診断が大切な病気があっては困る科から受診しましょう。
2. めまいの質、他にある症状から、まず診察をうける科が考えられる時があります。 前の項を参考にして下さい。
3. めまいの病気そのものは、耳鼻科的な病気の事が最も多いため、原因がはっきりしない時は耳鼻科の医師とまず相談しましょう。
 婦人科が原因でめまいがおこる時
1. 不正出血や月経量が多く貧血になっている時。 子宮筋腫・子宮内膜症・まれに婦人科の癌 ※これらは各病気の項目をごらん下さい。
2. 更年期障害の症状としてでる時 上半身がカーッと熱感を感じる(ホットフラッシュといいます)汗、手足の熱感や冷感、不安感、不眠など更年期障害の1つの症状として出る事があります。 ※更年
期障害の項目をごらん下さい。
3. 更年期頃に出るうつ症状 更年期障害と間違えやすい時がありますが、うつ症状で出る時もあります。 抗不安薬あるいは、抗不安薬とホルモン剤を一緒に用いる事で良くなる事があります。
4. 心療内科、神経科的な病気とボーダライン的な症状があります。
 心身症
実際は心に問題なのですが頭痛や腹痛、めまい等身体のいろいろ場所に多彩な症状がおこる状態で、お薬が効きます。
 自律神経失調症
自律神経の方に問題があり、めまいがおこります。お薬があります。 ※心身症、自律神経の項目をごらん下さい。

下腹部痛

下腹部が痛くなる時は婦人科の病気が考えられることが多いのですが、他の科の病気の時があります。 婦人科にすぐ行くのに抵抗がある方で、まず内科を受診される方法もあります。 内科で婦人科の受診をあらためてすすめられれば婦人科を受診しましょう。 下腹部が出てくる病気はいろいろな科の病気の時があります。


婦人科の病気
  1. 妊娠に関係するもの
    • 切迫流産…油断すると流産する可能性があるから気をつけて下さいという意味です。
    • 進行性流産…実際に流産が進行している状態。出血が一緒にある事が殆どです。
    • 稽留流産…流産が起こってしまい、赤ちゃんをつつむ袋の一部が残っている状態。出血が続いている時があります。
    • 子宮外妊娠…子宮外妊娠のページをごらん下さい。
  2. 子宮や卵巣がはれる病気
    • 子宮筋腫…変性、血液が十分流れなくなった時など。
    • 子宮内膜症…一緒に生理痛がある時が普通です。
    • 卵巣腫瘍…大きくなった時。ねじれた時(捻転といいます)。破れたとき(稀な事です)。
  3. 婦人科の悪性の病気
    • 子宮癌(子宮頚癌、子宮体癌)
    • 卵巣癌
    • 絨毛性の病気…おもに胞状奇胎の後におこる稀な病気です。
    • 卵管癌…稀な病気です。
  4. 炎症
    • 主に膣の中の炎症が広がる時…クラミジア、淋病
    • 子宮内膜症…原因はいろいろな時があります。
    • 付属器炎(卵巣や卵管の炎症)
    • 更年期障害の時の症状が出る時があります。
内科の病気
  1. 虫垂炎…痛みの場所、検査(血液検査、超音波、CTなど)で分かります。
  2. 腸炎…多くは下痢を伴います。検査の上診断されるでしょう。お薬が効きます。
  3. 憩室炎…腸の一部に炎症がおこるものです。
  4. 消化器の腫瘍
  5. 骨盤腹膜炎…いろいろな所の炎症が原因で骨盤に炎症がおこる時があります。
  6. 血液の病気…元々は血液の病気が原因の時があります。
  7. その他…内科的にはいろいろな病気が起こる時があります。
内科的な病気の時は内科の医師が詳しくお話をしてくれるでしょう。

泌尿器科の病気

  1. 膀胱炎…排尿痛や頻尿などの症状があります。特に血尿が出る時もあります。間質性膀胱炎など痛みが主体の時もあります。(膀胱炎のページをごらん下さい)
  2. 尿路結石…尿が通る所に石が出来た場合、激痛の時があります。
  3. 泌尿器科の腫瘍…膀胱腫瘍など
泌尿器科の病気が疑われる時は医師が詳しく検査をし、お話をしてくれるでしょう。

その他いろいろな病気の時があります
  1. 気持ちのもち方に問題がある時…例えば以前何かの病気で痛い思いをした為、痛みに敏感になっている時
  2. 心身症…他に原因があるのですが痛みとして症状が出る時。
  3. 純粋に心療内科の病気の時
  4. 検査を繰り返しても、明らかな病気が分からない時があります。
  5. 逆に当初の原因が分からなかったのに時間が経つと、最初目立たなかった症状が出てくる時もあります。

腰痛

女性の腰痛は、妊娠している時と妊娠と無関係の時とに分かれます。

妊娠している時の腰痛
【原因】
妊娠している時は子宮が大きくなっているため、まわりの骨盤内の神経が圧迫されて痛みがおこる時と、骨盤そのものに負担がかかって痛みがおこる時がありま す。もともと股関節の脱臼など股関節を含めて骨盤の骨に変形があったのが、妊娠のために大きくなった子宮が、この変形をさらに悪化させてしまい、腰痛が強 くなる時もあります。
【対策】
こうした痛みは整形外科の医師と相談し、コルセットを使うと改善する事があります。なおコルセットは動きやすさも大切ですが、骨盤をしっかり固定出来るものを選んでもらう事も大切です。
また腹帯をきちんと装着することで痛み対策となる事があります。骨盤を支え、骨盤にかかる負担を軽くしてあげる効果があります。
これらの方法で良くならない時は湿布を用いる時もあります。
心配な時は医師と相談しましょう。
鎮痛剤は医師との相談が必要です。

妊娠していない時の腰痛
年令とともに腰痛が出てくる可能性が高くなりますが、これにもいろいろな原因があります。

 整形外科的な病気
まずは整形外科的な病気がないかチェックをつけることが大切です。
椎間板ヘルニア・脊椎すべり症・変形性脊椎症・骨折・筋肉の病気など整形外科的な病気があります。また年令とともに出てくる病気で骨粗しょう症の時もあります。

骨粗しょう症は…?
病気は整形外科が治療の主体になる時もありますが、婦人科が主体になる時もあります。
整形外科的な病気があるとはっきりした時は、当然専門の医師の治療をうけることが大切になります。

 婦人科が原因の腰痛
子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍、卵管水腫、子宮・卵管・卵巣の炎症。
• 流産、子宮外妊娠など婦人科が原因の腰痛の時があります。
• 整形外科で何もないと言われた時は婦人科での検診が必要となる時があります。
• 整形外科・婦人科以外の腰痛
• 内科的な病気や膀胱や腎臓などの泌尿器科の病気の時もあります。
痛い所の症状に応じて専門と思われる科の受診をすすめられる事があります。

どこの科でみてもらっても明らかな病気がないと言われた時
どこの科にいっても何でもないと言われるのですが、やはり痛みのある方は、痛みの程度によって何らかの治療がすすめられる時があります。 1. あまり痛みが強い時は鎮痛剤をすすめられる時があります。
2. 湿布をすすめられる時があります。
原因がはっきりしなくても、どこかに炎症があると考えられる時は消炎剤、消炎鎮痛剤、抗生物質が用いられる時があります。 炎症があるかどうかは検査をうけて判断されるのが普通です。
ⅰ)白血球の数が増える
ⅱ)CRP検査が陽性になる、あるいは値が高くなる。
3. コルセットを用いる時もあります。
4. 日常の活動の中で腰に負担のかかる動作がないか再チェックが必要です。
例えば重い物を持つ、長時間立っているなど。
5. 痛い時は局所的に(痛い部分を中心に)安静を保つ事が大切です。
6. 温めると少し良くなる事があります。(特に長い間つづいた時)
急性の時は冷やすと気持ちが良くなるのが普通です。
7. 心療内科で用いられるような抗不安薬や自律神経失調症に効くお薬が効く時があります。
但しこの場合は専門医と相談の上お薬を出してもらうのが大切です。
8. どこかに異常があっても、初期の段階であったり異常の範囲が小さかったために早い時期には分からないという時があります。こうした時は時間が経つと異常な場所が分かってくる時があります。このためもし腰痛がつづくようなら何回か診察をうけた方が良い事があります。

頭痛

頭痛があって婦人科を受診される方は多いのですが、まず強い頭痛がある場合は脳外科など専門医を受診されることが必要です。
婦人科を受診される頭痛のうち多いのは


片頭痛
女性に多いものです。主に鎮痛剤が使われますが、鎮痛剤の種類によって効果に差がある時もあります。最近は点鼻薬もあります。
片頭痛は日常の生活様式も関係すると考えられています。
多忙、ストレス、睡眠不足など。
食事や嗜好品も関係することがあるとも言われています。
タバコ、コーヒー、チョコレート、アルコール、チーズなど。
生理時の頭痛
生理痛の1つの症状で頭痛が出てくることがあります。お腹より頭痛の方がつらいと言われる方もおられます。鎮痛剤を用いることが多いのですが、ピルや合成黄体ホルモンといって、ホルモン剤を用いると良くなる事があります。
月経前症候群(PMSともいいます)
月経前に頭痛がおこるのですが、月経が始まるとかえって楽になられる方がおられます。排卵が起こった後のホルモン状態が症状の悪化と関係するという 事から、ピルなど排卵をおさえるお薬をすすめられることがあります。また症状が出る少し前から抗不安薬を内服すると良くなる時があります。
*月経前症候群の頁をごらん下さい。
更年期障害の時出てくる症状
*更年期障害の頁をごらん下さい。
心療内科的な症状で出る頭痛
心療内科、精神科的な病気が原因という時があります。

肩こり

どこかに病気があっておこる肩こり 整形外科的な病気の時があります。
首や肩の関節の病気、筋肉の異常の時などがあります。頻度から考えると整形外科的な病気はかなり多いといえます。
内科的な病気の時もあります。
心筋梗塞の前ぶれで肩こりがおこる時もあります。胸の痛みが出てくる、もともと高脂血症とか高血圧症など何らかの症状がある時は注意しましょう。
歯科的な病気の時もあります。
歯肉の炎症などで歯科的な病気がもとにある時があります。
婦人科的な病気の時もあります。
更年期障害の症状の1つとして肩こりがあらわれる時があります。
更年期障害の時は、顔面がカーと熱くなる、汗がたくさん出る、疲れやすい、気力がなくなってきた等、他の症状が一緒に出てくることが殆どです。
(*更年期障害の頁をごらん下さい。)
婦人科医とよく相談しましょう。
ストレスや精神的な原因がはっきりしている時も肩こりが出てくる時があります。
仕事が忙しいとか、ストレスがある事が原因となる時があります。
こうした時は、少しでも疲れやストレスを軽くする努力をすることや、環境をかえてみる事も有効な時もあります。お薬の力をかりた方が良い時もありますし、医師と相談した方が良い時もあります。

原因がはっきりしない場合
明らかな原因が見当たらない場合、主に日常の姿勢に問題があったり、肩を消耗していたり、運動不足がある事があります。また思いあたる事がなくても知らず知らず精神的な負担がかかっている事があります。
いつも同じ姿勢を保つ事が多い仕事をしている方は、時々上半身の体操をしたり、ストレッチをしたりしてみましょう。マッサージをうけたり、湿布薬を用いてみる事、針や漢方治療が効果のある時があります。
肩こりのひどい方は、炎症がある時などは除いて日頃何回か手軽に首の運動やストレッチ、軽い体操をする習慣をつけてみましょう。

便秘症

通は1週間に2回以下の便通しかないものを便秘といいます。
日頃のお通じの習慣と違う時があれば、気になるものです。
程度に応じて元に戻るように努力してみましょう。


普通の便秘とは違う感じがする時
他の病気がかくれている時があります。
便が細くなった時、下痢と便秘をくり返す時、血便、粘血便がある時など。→医師と相談しましょう。
月経周期により便秘がおこる時があります。
月経前は黄体ホルモンの働きが強くなる時期で、腸の動きが悪くなり便秘気味になる事があります。
妊娠中は便秘になりがちです。
妊娠中に出てくるホルモンの関係で便秘になる事があります。
お薬のせいで便秘になる事があります。
貧血用の鉄剤、アレルギーやかぜ薬の中に入っている抗ヒスタミン剤、鎮痛剤、胃潰瘍のお薬、抗うつ剤の一部など。→お薬を内服した後便秘になった事を医師とお話をし、関係があるか確かめましょう。
便秘の改善の方法
• まず何か原因がないか考える。月経周期は?ストレスがないか?
新しいお薬を使い始めていないか?
• 便通に良い食べ物、のみ物に気をつける

【食       品】
糖質玄米、そば、オートミール、イモ類(特にさつまいも)、豆類
たんぱく質獣、鳥、魚肉、卵、大豆及び加工品、牛乳、乳製品
脂肪バター、クリーム、マヨネーズ、油脂類(特に揚げ物、炒め物)
野菜類 たけのこ、ごぼう、ふき、セロリ、とうもろこし、きのこ、海草(特に生野菜)
果実類生果実は特によい
その他炭酸飲料、ビール、ジュース、調味料(食塩、砂糖、酢)、香辛料(わさび、からし、こしょう、カレー粉

• 食事をとると胃や腸が動き出します。食事をとる、水分をとることで、腸の動きがよくなります。その意味で朝食をしっかりとる、起床後お茶や牛乳をのむ事は朝から腸の動きをよくする作用があります。
• お薬をのむ
整腸剤、下剤
• 便意がなくてもトイレに行く習慣をつける
但し長い間入っていると逆効果の事があります。

痔疾

一口に痔といってもいろいろな所に、いろいろな形で出てくるものです。
痔核、裂肛、肛門周囲膿瘍、痔瘻など。


痔にどんなタイプがあるのでしょうか。
• 痔核
一番多いのが痔核です。これはもともと肛門の内側と外側にあった静脈が、それを覆う皮膚や粘膜がうすくなったため、表面にとび出してきたものです。症状は 排便時の出血が大多数です。症状が進むと、出血が多くなったり、痛みが出てきます。出てきた静脈(痔)が元に戻らない時もあります。出血が多かったり、長 くつづくと貧血になる人もいます。
治療は軽いうちは市販のお薬でも良いでしょう。病院に行くと症状に合わせて、内服薬、坐薬、ぬり薬などを出してもらえます。
症状が重い時は手術がすすめられる事があります。但し手術にはいろいろな方法がある事、数は少ないものの手術による合併症がおこる事もあり得ますので専門の医師とよく相談する事が大切です。

痔と間違う事のある病気にも注意しましょう。同じように肛門から出血する病気に、大腸癌やポリープ、炎症などがあります。大腸癌は最近増えてきている病気です。出血があったら大切な身体のことですから、はずかしがらないで医師と相談する事も重要です。
妊娠すると痔が悪化する事がよくあります。痔のお薬で赤ちゃんに影響のあるお薬は少ないのですが、医師と相談しましょう。妊娠中は何よりも悪化させないための予防法が大切です。(予防の項目をごらん下さい。)
• 裂肛・・・肛門周囲の皮膚が切れるもの。
• 肛門周囲膿瘍・・・肛門の周囲の炎症のため膿が出てくる状態になったもの。
• 痔瘻・・・痔が悪化し、直腸との間に交通が出来てしまうもの。

痔の予防と注意
• 痔の予防の第1はきちんとした排便の習慣をつける事です。もし便秘になったら早目に整腸剤、下剤を用いることも考えましょう。(※便秘症の項目をごらん下さい。)
• 食事にも気をつけましょう。
辛いもの、お酒は痔の悪化の原因となります。
• 肛門周辺は清潔にしておく。
入浴や、ウォシュレットで清潔にしておく事も大切です。
• 長時間立っている、あるいは同じ姿勢をつづけていると血液の流れが悪くなり、痔が悪化することがあります。仕事上で止むを得ず長く立っていなければいけない時は、なるべくこまめに姿勢をかえたりしましょう。
• 日常の行動。
運動することも役に立ちます。全身の血行を良くすると肛門の周囲の血行も良くなります。

頻尿

頻尿の症状が出た時は膀胱炎の時が多いのですが、それ以外の場合もあります。


  • 膀胱炎・・・
    頻尿、残尿感、排尿痛などの膀胱炎症状が出ることが多いのですが、全ての症状がそろわない事もあります。慢性化する事もありますが、この時は長時間用いることが出来る漢方がすすめられる事もあります。
  • 尿道炎
  • 膀胱内のポリープ
  • 子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍などがあり膀胱が圧迫されて頻尿になる時があります。

  • 過活動性膀胱 (*過活動性膀胱の項目をごらん下さい)
  • 子宮脱や子宮下垂があり、膀胱が刺激される事があります。
  • もともと尿意を感じやすい方がいます。
    どこにも異常がないのですが、尿の回数が多い人がいます。また緊張すると回数が多くなる事はよくあります。こういう方はあまり尿意が多い事を気にしない事、トイレに行きたいと思ったら行くまでと、割り切ることが大切です。
  • 自律神経失調症、心身症、神経因性膀胱など心療内科や、神経科的な症状の時もあります。お薬を用いるのが普通です。
  • 更年期障害に伴う症状
    更年期障害の他の症状と同じように、頻尿が出ることがあります。 ホルモン療法を中心とした治療が有効です。
  • ホルモン不足で膣や膀胱の粘膜が薄くなっておこる時があります。
    更年期以降卵巣から出るホルモンが少なくなって膣や膀胱の粘膜が薄くなり、頻尿や膣炎がおこる事があります。ホルモン剤を内服したり、お薬を膣内に入れる治療でも頻尿が治ることがあります。
  • うつ状態でおこる頻尿
    うつ状態が基本にあって頻尿がおこる場合があります。若い方にもおこる事があります。ひどい時は1時間おきにトイレに行くなどという時もありますが、心療内科や神経科の専門医との相談の上、お薬を内服すると改善します。
    何らかのストレスが引き金になる時があります。
    頻尿の方で尿もれが心配な方もおられます。
    尿失禁の項目をごらん下さい。

にきび

にきびは10代の女性の80%以上の方が経験されるものです。
しかし顔に出来るものですから気になるもの、少しでも目立たなくしたいものです。
また比較的まれな事ですが瘢痕になって長く残ることもあり注意が必要です。


でもそもそもにきびって本当は何でしょう?
にきびとは皮膚にある皮脂膜
(皮膚表面に出てくる脂・・・これは皮膚のためにいろいろ役立つのですが)に脂が溜まったために出来るものです。
にきびに影響を与える要素
毛穴につまる脂(皮脂)は年令により増減するため、最も多く分泌される思春期に目立つようになります。この脂は男性ホルモンの影響をうけます。(女性でも卵巣や副腎から男性ホルモンが出ます。)このホルモンの量が増えると皮脂が増加します。
また皮膚にいつもいるにきび菌が、毛穴で増えるとにきび菌による炎症がおこり赤くなったりします。
にきびを治すには。
まず自分でケアをされる事が多いのですが、炎症がひどくなったり(赤くなります)自分でケアしても数が増えてくる様でしたら皮膚科の医師と相談しましょう。
自分で行うケア
1. まず何といっても洗顔を丁寧に行うことが大切です。
にきび用の石けんや洗顔料を使うのも有効な時があります。これらの中には毛穴をつまらせる皮脂をはがす成分が入っているものもあります。
2. にきび用の化粧品もあります
これらも毛穴の脂をとる作用があるのが主体です。また、にきびの原因になる細菌を殺すような作用をもつものもあります。但し化粧品を使っていて合わない人もいますので、合わないと思ったら早目に中止することも大切です。
3. エステでにきびの治療をうけられる方もいます。
エステでの治療の基本は今のお話の内容を専門家の手で丁寧にするという意味です。
4. 自分でにきびをつぶすのはやめましょう。
自分でつぶす事でかえって細菌を周囲に広げてしまう事があります。
医師との相談のもとで行う方法
専門家と相談すると症状応じていろいろな治療方法がすすめられます。
1. 内服薬…抗生物質でにきび菌や、皮膚にいて悪い影響を与える細菌を殺す方法です。一般的には長くお薬を使用します。
2. 漢方がすすめられる時があります。
3. 外用薬(ぬり薬)をすすめられる時があります。いろいろな作用をもったぬり薬があります。(毛穴のつまりを良くするもの、抗生物質が入っているものなど。)
4. ホルモン剤…女性にも出てくる男性ホルモンの量を減らす目的で中用量ピルが用いられる時があります。
(なおこのお薬はにきびの治療の目的として使われる場合は保険が効きません)
5. なお抗男性ホルモン作用のあるピルがあります。欧米では広く用いられておりますが、日本ではまだ許可されていません。しかし若い女性にはとてもよく効く時があります。医師によっては相談にのり(使い方は低用量ピルと同じです)、お薬を出してくれる所もあります。
6. 皮膚科で毛穴を開き、脂をはじめ中につまっているものを出してもらう方法があります。
にきびがひどくなった時
にきびの跡が治らず、悩まれている方がおられます。
自分で悩んだり、素人の治療をしないで専門医と御相談下さい。
最近は治療の方法がいろいろ工夫され、かなり良くなるようになってきています。
1. レーザー療法
2. ケミカルヒーリングなど

※便秘や生活が不規則になったり睡眠不足がつづいたりすると、にきびが良くならない時もあります。日常生活の面でも気をつけましょう。

多毛症

多毛は気にされている程異常ではない事が多いのですが、明らかに病的な時もありますので、あまり心配なら医師と相談しましょう。


いきなり婦人科受診は「ちょっと」という方は内科受診から始めては如何でしょう。
病的な多毛の時は、副腎(腎臓の上にある小さいけれど大切な臓器)に異常がある時もありますが、この時は内科が専門になるからです。
また視床下部−脳下垂体−卵巣系の異常が原因の時がありますが、この時も血液をとればある程度分かります。内科での血液検査も可能です。
病気であるとすると
• 副腎…  内科・外科
• 脳下垂体…  脳外科
• 卵巣…  婦人科
婦人科に行くとどんな治療があるのでしょうか。
卵巣からは少量の男性ホルモンがつくられます。この男性ホルモンが何らかの形で多くなるか、皮膚の方でこの少量の男性ホルモンの影響をうけやすくなると多毛になります。
こうした時は男性ホルモンがつくられにくくなるお薬を用います。
1. スピロノラクトンというお薬を用いる時があります(本来高血圧の方のお薬です)
2. 低用量ピルを用いると効く事があります。
3. 抗男性ホルモン作用の強いピルを用いる時もあります。(にきびの項目をごらん下さい)
お薬がなかなか効かない多毛の方は皮膚科の医師と相談し、脱用をしてもらった方が良い方もおられます。

がんではないかしら?

癌が気になる年令になってきました。癌検診をうけるってどういうこと?
癌にかかる方は最近増えてきました。
癌の統計をみると日本人の2人に1人は一生の間に一度癌を経験し、3人に1人は癌で死亡される計算になります。
では何故このように癌に患う方が増えてきたのでしょうか。考えられる理由は幾つかあります。


1. 人口の高齢化が考えられます。
年令が高くなるにつれて、癌に罹る機会が増えると考えられてます。
2. 食生活が関係すると考えられます。
高脂肪食で、乳癌、大腸癌、子宮体癌、卵巣癌などが増えると考えられています。 塩分が濃いと、胃癌が増える。
アルコールの量が増えると、食道癌が増える など。
3. ウイルスが関与すると考えられる癌があり、それが増えている可能性がある事。例えば、子宮頚癌やある種の白血病など。
4. ストレスや睡眠不足に悩む方は免疫力がおちると考えられ、癌をはじめ病気に対する抵抗力が低下する可能性があると考えられます。若い方も含め、睡眠時間が少なくなっている傾向があります。
5. 影響ホルモンの関与も疑われています。
私達の周りの環境ホルモンが、癌と関係する事があると考えられるようになってきました。
最近の医学の進歩はいろいろな方法で癌を早期の段階で見つける事が出来るようになりました。その結果以前と異なり、
 ①いろいろな種類の癌を 
 ②あまり身体 に負担をかけず 
 ③正確に診断出来るようになりました。 しかし一方で癌検診を積極的にうけようとされる方と、そうではない方に分かれるようになってきました。
癌が見つかる事は良い事ではありませんが、もし患ったら早期に発見し、きちんと治療をうけられるに越した事はありません。
例えば乳癌で考えると、自己検診を心がけられている方の方が、そうでない方に比べ早期の段階で癌が見つかる可能性が高い事が分かっています。
癌検診に関心が高い方が、結局は癌を克服する確率が高いと考えられる所似です。
では、出血があった時はどうでしょう。
出血=癌ではありませんが、癌検診をうけられる事を考えるのは悪い事ではありません。
婦人科で言えば、子宮頚癌、子宮体癌(年令と症状に応じてすすめられます)、卵巣癌の検診を同時にうける事が可能です。
現在子宮頸癌、卵巣癌は年令に関係なく発生すると考えられています。
また検査で痛みなど、つらい思いをする事は殆ど無いと考えて良いでしょう。

生理の予定をかえる

旅行や試験、仕事などの関係で予定の生理変えたい時は婦人科を受診しましょう。 お薬や注射で予定を変更する予定です。


1. 普通はお薬で生理を変更します。
ⅰ)本来変更したい月の前の月の月経を変える方が楽な時があります。
例えば7月の生理を変更したい時→前の月の6月の生理を予め変更しておく。
そうすると7月は生理を気にせずに済みます。
ⅱ)その月の生理を変更したい時は、少なくとも生理の4〜5ヶ月前にはホルモン財の内服が必要です。大ていは1日1回、生理が来ても良い日まで内服をつづけます。
生理の直前に病院にいってもお薬が間に合わない時があります。
なお薬剤は内服中は生理がきません。
内服終了後に生理が来ますが、生理がいつ始まるかは個人差があります。
その次の生理は薬剤使用後の生理が基準になります。
2. 副作用
使用される薬剤はホルモン剤のため、内服中吐き気や頭痛が強く出る時があります。
吐き気などの副作用は普通1〜2回我慢して内服を続けると、そのうち何とか慣れるのが普通です。
しかし、どうしても内服できない人は中止せざるを得ない時もあります。
3. ホルモン剤を服用できない時
ⅰ)ホルモン剤で副作用が強く、1日〜2日我慢したが、どうしても続けられない人は医師と相談しましょう。
すぐにホルモン剤のデボー剤という注射を用いると10日間くらいは生理をとめることが可能な時があります。
一度内服薬がだめだった方は、次からは注射薬で生理の予定を変えなければなりません。その時は早めに医師と相談しましょう。
ⅱ)どうしても薬剤が合わない、注射薬も苦手という人もいます。そういう時は医師と相談して、少しでも生理を軽くする方法を考えましょう。

インフルエンザ

インフルエンザには幾つかのタイプがあり(A型、B型、C型など)、年毎に流行するタイプが異なる事があります。今はヒトからヒトへの感染は確認されていませんが鳥インフルエンザが話題になっています。このウイルスについてわ現在ワクチンが精力的に研究中です。
インフルエンザイはお年寄りを中心に重症化する時もあり、妊婦さんへの感染も気をつけなければならない病気です。


最近インフルエンザかどうか、またインフルエンザだとするとどのタイプか判定する検査が簡単に出来るようになりました。
抗インフルエンザ薬があり、発病して早期(大たい48時間以内)に使用すると有効なお薬もあります。(一般名 オセルミタミビル 商品名 タミフル)しかしこれらのお薬は、妊娠中は症状が重くお薬を使う事が止むを得ないと判断された場合にのみ使用が可能とされています。医師とよく相談しま しょう。
インフルエンザは潜伏期間は約1〜3日。周囲に感染させる可能性は約7日間と考えられています。
インフルエンザは予防が大切です。
1. もし周囲にインフルエンザの形が出た場合は、潜伏期を含めて接触した事がないか考えておきましょう。もちろん感染可能な時期はその分注意が必要です。
2. うがいや手洗いなどは忘れずに
イソジン液はどんなウイルスも殺す作用があります。妊娠中うがい液としての使用は有効でしょう。(但しヨード財のアレルギーのある方、甲状腺の病気のある方は医師と相談しましょう。)
3. 感染した人にはなるべく近寄らない(咳、つば等の飛沫感染があります)ようにしましょう
4. マスクをしましょう。
インフルエンザイに感染したかなと思ったら。
1. 早めに受診し、インフルエンザかどうか診断してもらいましょう。
2. インフルエンザ以外の病気でも、風邪症状、発熱などの症状が出たら早い段階で治療をうけると早く回復するでしょう。
3. インフルエンザの時は早めの治療が大切です。(タミフルの治療も含めて)
4. 妊娠されている方は、体力が落ち重症化する時もあります。必要に応じて入院、いろいろな治療をすすめられる時があります。
5. なおタミフルの使用は医師と相談が必要です。
予め予防注射を受ける事について
1. 妊娠の可能性がある方は、妊娠前にワクチン注射を受けるようにしましょう。
2. 夫や家族の方も、周囲に妊娠の可能性のある方がおられたら予防的なワクチン接種をおすすめ致します。
3. 妊娠中のワクチン投与は赤ちゃんへの利点がないということで積極的には進められてはおりません。ただ生ワクチンではないので、妊娠と気づかずに注射しても赤ちゃんには影響がないと考えられています。
お母さんへの影響
1. 重症になる方もおられます。
2. 入院加療が進められる時があります。
3. 必要な時はオセルタミビル(商品名—タミフル)等が処方される時があります。
赤ちゃんに対する影響
1. インフルエンザウイルス自体は赤ちゃんの奇形の原因になることはないと考えられています。
2. 但しお母さんがインフルエンザに感染し、高熱が続いたり、脳症のような症状が出ると、赤ちゃんを含めた総合的な管理が必要になる時があります。このような時は医師から適切なアドバイスをもらうことが大切です。
妊娠中のインフルエンザワクチンの使用について
妊娠中や授乳中のワクチン投与については、日本と欧米で見解が分かれているようです。日本では原則的に投与がすすめられてはいません。但し用いたほうがメリットが大きいと考えられた時は別という考えのようです。
欧米では妊娠の一定期間(大たい14週をメドにしているようですが)を過ぎた時は、用いても良いあるいは流行がありそうなときは用いた方が良いと解釈される使い方をしているようです。
いずれにしてもワクチン投与については医師とよく相談される事が大切です。

ログイン ID・パスワードを忘れた方