婦人科の病気.

【3】基礎体温

基礎体温は女性のホルモンの働きをそのまま表しているものです。赤ちゃんが欲しい時は、基礎体温をつけることが大切です。
そうではない時でも、基礎体温をつける事でホルモンの働きが正常かどうか分かります。また不正出血があったり異常と感じる事があった場合、これをみるだけで異常の程度が分かる事があります。

基礎体温のつけ方

朝目覚めた時に、身体を動かす前におふとんの中で体温を測っていただきます。 朝起きてトイレに行ったり、食事の支度をした後などに測るとエネルギーが消費され微妙に体温が上昇します。これでは正確な基礎体温の測定とは言えないので、身体を動かす前に測定しましょう。 はじめは少し面倒と思っていてもつづける習慣が出来れば、長続きするものです。

基礎体温をつける前の準備

夜寝る前に基礎体温計(婦人体温計)を手の届く所においておきましょう。朝目が覚めた時に口の中(舌の下のところ)で体温を測って温度をメモしておきましょう。 体温表に書き込むのはその時でも、後からゆっくりでも、都合の良い時にすると便利です。

基礎体温の目盛り

普通の摂氏の目盛りの他に、35.5〜38.0度の間を50等分した目盛りがあり、Ov.目盛と言います。 これは微妙な体温の変化をより詳しくみるようにするためのものです。

基礎体温のつけ方

(1)普通の摂氏でみる時    36度・37度・38度の間に小さな目盛があり、1度の間を20等分しています。   小さな目盛1つが0.05です。   従って上の例でいえば、37.10になります。
(2)下の目盛がOv目盛です。    1つの目盛が1です。従って上の例でのOV目盛は32になります。

基礎体温につける記号

分かりやすくするために、基礎体温表に月経や不正出血などがあったらマークをつけましょう。記号記入欄があるので、そこに記号を書き入れてください。 例えば月経は×、不正出血は▲などのように。備考欄もあります。 基礎体温に影響があると考えられる事があったら記録しておきましょう。 例えばゆっくり起きた時、体温が36度より低かった時など。

基礎体温の型

(1)普通の基礎体温の周期

(2)基礎体温を測った時に出てくるいろいろなパターン

基礎体温から何が分かるのでしょうか。

 卵巣から出るホルモン 基礎体温
 月経開始とともに卵胞ホルモンの分泌が少しづつ増加してきます。 低温期
 卵胞ホルモンが急に減ります。(  印の部分)排卵期にあたりますが、この時排卵期の出血(中間出血)や排卵痛がおこる事があります。  排卵期
 排卵後卵巣からは黄体ホルモンが出されます。これがだんだん増加してきます。卵胞ホルモンも再び増加してきます。 高温期
 黄体ホルモンと卵胞ホルモンが急に減少します。(  印の部分)月経

基礎体温をつけている時のQ&A

基礎体温をつけておられる方にいろいろ質問をうけることがあります。


Q基礎体温はいつも同じ時期に測らなければいけないのですか?
A一定の時間に測定できれば良い事は確かです。でもそれぞれの事情もありますし、体調もあり ます。まず目覚めた時に測るような習慣をつけられるのでも結 構です。休日のゆっくり起きた時は備考欄に「ゆっくり起きた日」と記録しておきましょう。一般的には早く起きた時は低く、遅く起きた時はくなります。

Q赤ちゃんが欲しいんですが、基礎体温は必要ですか?
A赤ちゃんが欲しい方は基礎体温は是非つけなければいけません。ホルモン検査を含め他の不妊症の検査と同じ位大切です。基礎体温を測ることで、いろいろな情報を提供してくれます。

Q基礎体温で測ると低いときは35.9度以下で書く欄がなくなりますが。
A一番低い所に点をつけ、備考欄に温度を記入してください。

Q電子式の基礎体温で測っています。短い期間ですが器械に記録が出るようになっています。これで良いですか。
Aまず基礎体温をつけられていればそれで結構です。ただ赤ちゃんを希望されている時など、基礎体温をとりつづける事が大事な時は、何ヶ月も記録をとりつ づけるようすすめられるのが普通です。専用の記録用紙に書き込んでいただいた方がいろいろな情報が分かり易いと言えます。

Qもともと月経不順でしたが、不正出血もあります。基礎体温を測ってみたら低温がつづいています。診察をうけた方が良いでしょうか。
A症状と基礎体温の状態から無排卵性出血が考えられます。出血を止める事、月経を正常に戻す事を目的に婦人科を受診されるようおすすめ致します。

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