婦人科の病気.

【2】ホルモンの働き

女性の一生はホルモンの働きと切っても切り離せません。まず、女性ホルモンの基本的な働きを確認してみましょう。
生理不順のある方、赤ちゃんの欲しい方、女性ホルモンの働きを知りたい方には役立つでしょう。

女性ホルモンの働き

8才位までは女性ホルモンの働きはあまり目立ちません。基本的に男の子と女の子の違いはあるものの、この時期性ホルモンの差はほとんどありません。
8才位になると性ホルモンの働きがそろそろ始まってきます。女性らしい身体つきになったり、初潮がおこってきたりします。日本人の平均の初潮年令は11才位といわれております。
それでは性ホルモンはどの様なしくみで働いているので しょうか。女性ホルモンの働きには、脳と卵巣そして子宮の間に密接な関係があります。この関係をみてみましょう。

の系統が最も普通の女性ホルモンの働きのルートです。

  1. 脳の一部の視床下部から脳下垂体に働きなさいという命令が出ます。(Gn-RHホルモンといいます)
  2. Gn-RHホルモンの働きで脳の下にある脳下垂体から卵巣に向かって卵胞刺激ホルモン(FSHといいます)と、黄体化ホルモン(LHホルモンといいます)が出ます。
  3. FSH、LHホルモンの働きをうけて卵巣から子宮にむけて2種類のホルモン、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが出ます。
  4. 卵胞ホルモンと黄体ホルモンの働きで、子宮の内側にある子宮内膜から出血がおこります。これが月経ですこの(視床下部—脳下垂体—卵巣—子宮)のホルモンの働きの系統中で、どこかで異常がおこると、ホルモンが十分に働かず月経不順がおこる事があります。

卵巣から出る女性ホルモンの働き

生理がきちんとくる、月経不順がないという事はきちんと排卵があるという事です。 ●卵巣の中には女性が赤ちゃんの時からもっている排卵のもとになる卵(卵子といいます)がたくさんあります。

排卵について

●成熟する年令になると、脳下垂体から出る卵胞刺激ホルモン(FSHホルモン)の働きで卵を入れている卵胞というふくろが大きくなります。 卵胞が一定の大きさになると、脳下垂体から黄体化ホルモン(LHホルモン)が大量に出されて排卵が起こります。

月経がくるしくみ

●成長しつつある卵巣の中の卵胞からは卵胞ホルモンが出ます。 この卵胞ホルモンは子宮に働いて子宮内膜を厚くする準備をします。 一度排卵がおこると、排卵した後の抜け殻になった卵胞に黄体が出来、ここから黄体ホルモンが出るようになります。 この黄体ホルモンは先に出ていた卵胞ホルモンと協力して子宮内膜をさらに厚くします。 卵胞ホルモンと黄体ホルモンはある日突然ホルモンの量を大幅に減らします。 この時それまで分厚くなり続けていた子宮内膜が、子宮の基底層という所から離れて出血の形で子宮の外に出てきます。これが月経です。

妊娠した場合

●妊娠すると、排卵した後の黄体が妊娠黄体というのにかわり、いつまでも黄体ホルモンを出しつづけます。そのため子宮内膜がはがれてこないため、月経が起きなくなります。

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