最新健康情報

意外な話題

閉経後の重症の便秘には注意が必要らしい?!

 閉経後の女性はホルモンの働きの低下のためにいろいろな症状が出てきます。  今回は閉経後に便秘がひどいと、心臓血管系の病気−狭心症や心筋梗塞−になり易いという調査の結果をお知らせ致しましょう。  2011年のデータです(Am J Med.2011)が、WHI(Women’s Health Initiative)に登録している閉経後女性9万3,676人を調べました。 追跡期間は6.9年    その結果1,000人当りの心臓血管系の病気の発生率は   非便秘群で 9.6人   中等度便秘群で 14.2人   重度便秘群で 19.1人 だったそうです。 年齢やその他の心血管系の病気に対する影響力を排して、純粋に統計的な面でみると、便秘のない人に比べて、重症の便秘のある人は23%心臓血管系の病気になるリスクが高くなるそうです。  しかしだからと言って、閉経後に便秘が強くなった人は心臓病に対して、心配し過ぎる事はありません。 リスクが高いと分かれば、定期的にチェックを受けていれば病気の予防は可能だからです。

聴く力が低下している子供がいると学習能力が落ちる事がある。これを直すには…。

 学習能力が落ちている子供の中に、音を聴き分ける能力が劣る人達がいる事が分かりました。 音は聞こえるのですが、高低が区別できない等があるそうで、学校では先生の言っている事は聞こえるのだけれど、内容が理解できない事があるそうです。 これが積もり積もると学習面で他の子供に遅れ孤立する事もあるそうです。  そこで聞える音にフィルターをかけて、聞こえる音の内容を理解させるという方法が静かに広まっています。 トマティスメソッドと言いますが、胎教のトマティス理論で有名なアフレッド・トマティス博士の考えた方法だそうです。  そう言えばお母さんのお腹の中にいる胎児も音を識別するそうですが、自閉症の子にお腹の中で聞こえる筈の音を聞かせると、症状が改善したというのもトマティス博士の功績の1つのようです。 トマティスメソッドについては日本でも実践されています。

赤ちゃんは胎内の記憶がある。

最近小さな子供の胎内記憶(お母さんのお腹の中にいる時の記憶)が話題になっています。小さな子供達からアンケートをとると、いろいろ興味ある結果が出てきます。 その中でも最近特に話題になっているのは、お母さんのお腹の中にいた時の記憶です。 「お水の中をプカプカ浮いていた」 「あたたかかった」 「うす暗かった」 「外がほんのり明るかった」 「急にガヤガヤすると思ったら、周りに沢山の人がいた−お産の時らしい」 「お母さんの声が聞こえていた」 「お母さんの声が急に変った」 等々さまざまなメッセージがある様です。 普通お母さんのお腹の中でのこうした記憶は、どの赤ちゃんにもあるのだそうですが、出産の時の環境の急激な変化とともに、忘れる事が多いのだとう事です。 しかし、中ではそのまま記憶が残っているお子さんもいるらしい事が分かっています。 皆さんのお子さんはいかがでしょうか。 なお記憶の中では、お母さんの安定した声に安心したというものが多いようです。 リラックスした環境があるのは良いものなのですね。

血液検査で自分の寿命が分る

 糖尿病の診断や経過をみるのに役割の検査の1つにHbA1cというのがあります(ヘモグロビン、エー・ワン・シィー)。 このHbA1cとは、血管の中にあるヘモグロビンという蛋白質に糖が結合したものを言います。  この値は血液中の糖分の濃度と関連する事から最初に述べたように、糖尿病の診断や経過観察の指標として使われています。 例えば、HbA1cが高いと(6.5%以上)糖尿病の疑いとされます。  さて動脈硬化の研究をしていたグループが、HbA1cの値と将来の死亡との関連を調べた興味深いデータが出ました(Aggarwal V.ら Diabtes Care 2012,35:2055-2060)。 ここではHbA1cの値が高い人ではなく、低い人に注目したようです。  これによると、HbA1cの値が低いグループの人(5.0%未満の人)は、高コレステロールの少ない人が多かったものの、全死亡(原因を問わず死亡した人)と、がんによる死亡のリスクが高かったそうです。   全死亡の率は 1.32倍   がんによる死亡の率は 1.47倍、 であり統計学で言うと確かだろうと述べています。 この他統計学的に差があると断定出来ないものの、心臓血管による死亡と、呼吸器の病気による死亡の割合も高くなる傾向があったそうです。 こうして見ると、身近な検査で自分の将来を予測する時代が来るかも知れませんね。

骨粗鬆症が起こる時期

 女性ホルモンのうち卵胞ホルモン(エストロゲン)が骨粗鬆症の予防になる事が知られています。  骨の強さを測るにはいろいろな方法がありますが、骨密度が最も関係すると考えられています。この骨密度を測る事で骨粗鬆症の程度を知る事が出来るのですが、この骨密度が最も高いのは20代です。その後44才位までは一定の状態が保たれているといいますが、閉経前後が最も骨密度が減る時期になります。  このため骨密度を保つためには、若い頃からの注意も必要ですが、閉経前後の努力が大切になりそうです。そのためには、 1 バランスの良い食事 2 イソフラボンの摂取 3 運動 4 希望の時は卵胞ホルモンの摂取(ホルモン療法) などが考えられるでしょう。  最近卵胞ホルモンの副作用を心配して、ホルモン量を少なくした薬剤や治療法が考えられています。卵胞ホルモン自体には良い効果が沢山あります。 今後いろいろな治療法がすすめられるようになると考えられます。

骨粗鬆症を軽くみてはいけない(2)骨粗鬆症による骨折→寝たきり→高くなる死亡率

 骨粗鬆症による骨折(大腿骨の骨折が多い)の中で大腿骨骨折など、その後寝たきりになる可能性のある病気があります。 寝たきりになった場合、その後の死亡率が高い事が重大な問題です。  大腿骨骨折の場合    1年以内に10%の人が死亡、    3年以内に30%の人が死亡、  という調査が多いようです。  この30%の死亡率というのは、初期のがんを含めると、がんに患った人の死亡率とほぼ同じと考えられています。  たがが骨折と考えてはいけない事になります。骨粗鬆症に伴う骨折は「がん」に患った事と同じような危険性がある事になります。  骨粗鬆症は予防出来る病気です。検査をうける事、治療が必要な時は適切な治療をうける事が大切です。

笑いの力ってすごいらしい!

 日常生活に笑いがあるのは幸せな事ですね。 本人だけでなく、周囲の人々にも幸福な気持ちを与える事が出来ます。  もともと笑うという動作は人間にしか出来ない行為だそうです。 何らかの場面に遭遇し、笑うという行動に移るのには、極めて高度な脳の反応が必要だとの事です。  という事で、笑いと脳の関係が深い事も知られていますが、笑いは脳の認知機能に関連するという調査があります(大阪大学公衆衛生学 大平哲也准教授 2011)  それによれば、笑う頻度が少ない人ほど認知機能が低下したり、うつ気分になる率が高くなるそうです。 殆ど笑わない人は、ほぼ毎日笑う人に比べると、将来認知機能の低下は、ほぼ4倍になるとか。  笑う事は運動になるとのデータもあります。 また笑いとがんの関係も話題になっています。笑いには、ナチュラル・キラー細胞(がん細胞を攻撃する細胞と言われています)の活動を活発にするとの考えがあり、よく笑う事で、がんの進行を予防しようという試みがなされています。  これらを考えると、笑う事は精神的にも身体的にもとても有効な事と言えるでしょう。 ラジオの時代、流れていた落語や漫才は人々の心にやさしいメッセージを届けていた可能性があります。 瞬間芸ではなく、じっくりと笑みを浮かべる、ワッハッハッと笑う、そんな環境が広がると良いですね。

ゲームと食事、飲酒の量 そして…。

 今はどの世代にもゲームが広まっています。幼児から年配者まで対象が広がっているようです。もちろん内容は多種多様ですが。  でも誰もが気にしている事があります。ゲームに夢中になり過ぎて、何か害になる事はないかという事です。  小さい頃は脳と身体の発達期です。親を含めていろいろな人との直接の接触や遊びを通じ、これらが育くまれると考えられています。 もう少し大きくなり学校に通うようになると、友人と付き合い、地域との関り合い、読者などを経験する事で社会性が出てくると考えられます。  ゲームは、心を和ませるツールとしては悪くはないとも思えますが、ゲームが中心になってしまうと、最も大切な時期に、大切なものを得る事が出来なくなる可能性があります。  さて最近の調査では、ゲームに熱中し過ぎると食事が偏食になり、健康に影響が出る可能性があるというデータがあります。睡眠時間が少なくなるというデータもあります。また飲酒の量が増えるという調査やアメリカでは薬物乱用のリスクが上昇するというものもあります。  さて、大学生で調べたデータでは、ゲームに熱中するのは男性に多かったとか。 これが何を意味するのか、将来どんな結果が出るのかは、長い年月が経たなければ分かりません。 いずれにせよ非常に興味深い事ではあります。

担当医の睡眠時間が短いと手術のミスが多くなる

 外科や産婦人科医の勤務が過重だという報道が多くなされています。 この勤務の過酷さから、外科医や産婦人科医の数が減ってきているのは知られている通りです。  その影響はいろいろな所に出ています。 例えば地方の産婦人科医がいなくなった、救急外科的な処置が出来る病院が減っている等です。しかし目に見えた変化だけではなく、見えない所にも影響がじわーと出てきています。しかも、それは直接診察をうける患者さんの側にです。  今迄も、勤務時間の異常に長い医者に診察上の問題が起こり易いとか、アメリカの研修医の勤務時間が長いと、手術上の合併症が多くなる等の調査が出ていました。  最近の調査では、医師としての業務が長く睡眠時間が短い人は、医療上の問題点を起こす率が高くなるという調査が出てきました(アメリカ−JAMA 302 ,2009)  診察をうける前に、「先生は昨日何時間眠りましたか?」なんて聞けないですよね。 この解決策はなかなかむずかしいのですが。

葉酸は胎児の畸型予防だけでなく脳卒中の予防にもなる

 葉酸は妊娠中に十分に摂取すると、ある種の先天畸型の予防になる事が知られています。この為妊娠中に補結すべき食品の中に葉酸が含まれていますし、サプリメントとして葉酸の摂取も認められています(普通妊娠中は一般のサプリメントは医師と相談してというものが殆どです)  ところで最近この葉酸は、脳卒中の予防にもなるという調査結果が話題と呼んでいます。脳卒中は文字通り脳血管の異常です。脳出血や脳血栓、脳梗塞などの病気が、この中に入りますが、御家族や周囲の人にこの病気に罹ってしまった人がいるかも知れません。 発見が早かったり、発生した場所がたまたま副作用の少い所だったりして、後遺症が殆ど目立たない人もいます。 しかし一方で症状が出た後のリハビリに苦労する人も多くいます。やはり出来れば罹りたくない病気である事に違いはありません。  さてこの脳卒中の予防に葉酸をとる事が有効だそうです。 これは葉酸をとる期間が長くなる程、効果があるそうですから、将来の脳卒中を心配している人は、今からでも摂取すると良いでしょう。 調査中に摂取された葉酸の平均量は1日0.5−15mgだそうです。  なおこの葉酸の摂取は今の所、既に脳卒中を起こしてしまった人の症状の改善や、再発予防にはならないそうです。さらに研究がつづき、一時的な予防(最初の発生の事をいいます)だけでなく、再発予防や治療薬といった所まで広がってくれれば良いですね。   葉酸の多い食品…    そら豆、ライチ、アボガド、いちご、菜の花、枝豆、    モロヘイヤ、ほうれん草、ブロッコリー、とうもろこし

リハビリテーションの大切さ 心臓と脳と

 心臓血管に異常が起こった後(例えば心筋梗塞など)治療に引きつづき、心臓のリハビリテーションを受けると、日常の活動範囲が広がったり、再発予防になる事が知られています。  また脳血管の障害(脳出血や脳梗塞など)後もリハビリテーションの大切さはよく知られています。 骨折の時などは言うまでもありません。しかし日本では、このリハビリテーションも健康保険上の制約があります。病気になっても継続して治療が出来ない場合があります。  しかしどんな病気でもリハビリテーションの大切さは重要です。 例えば心臓のリハビリでは、リハビリを受けた人はそうでない人に比べ、死亡率が45%減ったという調査があります。  また脳血管の病気では、病気発生直後からのリハビリの効果が知られています。 最近は病気になってから、かなりの時間が経ってから(1年位)強めのリハビリを行うと、それまであきらめていた腕の機能などが回復するという事が分かってきました。  注目すべき事は、その際のリハビリを強めにする事が一つのポイントのようで、リハビリ用のロポットも開発されているそうです。 このロボットを使ったリハビリを行うと、例えば腕の機能の回復が通常のリハビリより効果があるとの事です。  日本は、多分こうした技術は他の国に負けていないと思います。 健康保険で人手をかけたリハビリにはお金がかかり過ぎるという事であるならば、こうしたリハビリロボットをリースで借すシステムを作るのはどうでしょう。 恩恵を受ける事は多いと思うのですが。

怒りを表に出さない方が身体に悪い?!−特に男性の場合−

 仕事をしていると、ムッとしたり、つい怒りたくなる時がありませんか。 こうした時の人間の対応は様々です。 すぐに怒りを表わす人、ガマンして表に出さない人など…。 元々日本人は喜怒哀楽を表に出さない方が大人と言われています。  ところが最近、こうした時に怒りを表に出さない人の方が「健康に良くないのでは」という研究があるようです。 怒るような事態に出合っても、自分の感情を抑える人は、そうでない人に比べ、心筋梗塞を始めとする心臓血管の病気による死亡率が2倍になるそうです(J.Epidemiology &Community Health)。  仕事上の上司がすぐ怒りを表に出す人だと少しやりにくいかも知れません。 しかし、健康のためなら上司はすぐ怒る、一方こちらもストレスを貯め込まないために言い返す。 これはお互いの健康に良いかも?→ 時と場合によりますが!

血液中のビタミンDが多い人は体外授精の妊娠率が高くなる。

 体外授精の妊娠率を高くするために、いろいろな努力が試みられています。 最近の研究では、血液中のビタミンDが高いと体外授精の妊娠率が上がるというデータが出ています。 なぜそうなのかは今研究、調査が行われているようですが、血液中のビタミンDの溶度を高くするためには、食事やサプリメントの形で摂る事が出来ます。  ただビタミンDには注意しなければならない点もあります。 このビタミンは脂溶性ビタミンといって、過剰にとり過ぎると、身体に貯ってしまい(主に肝臓)妊娠した時に問題が起る可能性もあるとの事です。 その点のバランスのとり方は、医師とよく相談する事が必要でしょう。  なおビタミンDが多い食品は 1 魚貝類 サケ・ニシン・サンマ・ウナギ・マグロ・シラス干し・サバ・カレイ 2 きのこ類 白きくらげ(乾燥)・きくらげ 3 卵類  また日光に当ると身体の中でビタミンDが多く作られます。 もともと人間の皮膚にはビタミンDのもとになる物質があり、これが日光に当るとビタミンDに変わります。 その意味で日光に当る事も大切です。もちろん紫外線対策をした上ですが。

小児期の喘息と家庭環境

 小児が青年期の喘息症状と家庭環境に関する調査が幾つか出てきています。 1.小児期の喘息に母親の精神的な苦悩が関係する事があるかも知れないとの事です。  母親が精神的な悩みを抱えていると、小児喘息をひき起す可能性があるとの研究があります。 研究によると出生時から7才までの間に母親に精神的な苦悩・抑うつ状態などの症状があった時は、小児喘息のリスクが高くなったそうです。 一方これらの症状が、出生後1年のうちに改善された場合は、小児喘息は関連しなかったそうです。 もし、これが本当なら、お子さんのためにも、母親の悩みは早目に相談にのり、解決に向う事が大切でしょう。   もう1つ興味深い事は、この問題は収入が低い家庭より高い家庭に強く出る傾向があるそうです。 2.小児期やそれより成長した青年期の喘息症状の悪化には、家族の支援が足りない事が関係している可能性があるとの事です。 また近隣環境も影響するらしい事が分かってきました。  喘息のもともとの原因は分かっていません。また小児喘息といって小児期にのみ症状が出る喘息がある事も知られています。 この時期の喘息にはもともとの体質、お産後の母親の悩み、食事等(妊娠中も含めて)いろいろな要素が推測されています。 3.小児喘息が発症した時に、家族の積極的な支援がある人と、そうではない人にでは、症状の改善度に差があるという説があります。  この他周辺の環境も関係がありそうとの考えもあります。 例えば喫煙、心理的なストレスなどだそうです。

テレビを見ないでダイエット効果が

 今回はテレビを見ないと健康になる!!というお話です。 もともと子供の場合、テレビを見る時間が長かったり、ゲームに熱中する時間が長かったりすると、間食が増え肥満傾向になるというデータがあります。 この他、子供の身体と心の健康に良くないという意見もあります。  では大人ではどうでしょうか。 最近興味深い研究が出ました(J.J.ottenら.Arch.Int.Med.) 大人でテレビを見るのは平均5時間程度だそうです。(男女差・国による差はありそうですが…今回はアメリカの話です)。  この状態から3時間テレビを見る時間を強制的に制限してみると、エネルギーの消費量が増えたそうです。つまりその分体重が減り、ダイエット効果があったという事になります。 一方この間の食事の量は変わらなかったそうです。 子供の場合、テレビを長くみていると間食の量が増え、体重増加につながるのですが、大人の場合は、間食をするという事ではなく、テレビを見ている間は身体を動かさない為、体重増加につながるという結論のようです。  これらは、大人と子供ではテレビの視聴時間と健康度の間に関係があるものの、その健康に良くない理由が違うようだという事になります。  大人について言えば、テレビを見ない事で経済的でしかも有効なダイエット効果が得られるという事になります。 これって結構有力な情報ですね。

治りにくい結核が静かに広がっています。

 結核って感染しても抗生物質で治る病気だと思っていませんか。 実はこの結核が、じわじわと先進国に広がりつつあります。 しかも抗生物質が効かないタイプが問題になっています。  薬が効かないタイプの結核には主に2つのタイプがあります。 1つはMDR結核(イソニアジドという薬とリファンピンという薬−今主流の抗結核剤が効かないタイプ)と、もう1つはXDR結核(MDRに比べてさらに他の抗結核剤が効かないタイプ)です。 今このXDR結核が増えつつあります。  このタイプの結核は結核に対する予防や治療技術の進んだ先進国にも広がりつつあります。わが国でも例外ではありません。 このタイプに感染した患者さんの主治医が感染して亡くなり、さらにその感染した医者を担当した医者も重態になったという事もあります。 この結核の広がりには幾つもの背景があります。 1. この様なタイプの結核が広がりつつある事があまり知られていない。もし感染するとしても体力が落ちている人が罹る病気だと思われている。 2. かつてのように予防注射が行われていない。 3. 医者にも結核をみた事のない医者がいる程で、発見が遅れる可能性がある。 4. 結核の病棟をもった病院が次々と消えていく等、政治やマスコミ等、健康情報を広める立場の人の努力が足りない等です。例えば、鳥インフルエンザ対策等に比べて差がありすぎるなど。  現在でも日本では、年間約2万5000人の人が新たに感染しており、2000人が亡くなっています。決して軽くみてはいけない病気です。

周囲の鉛に気をつけよう  —子供の脳の機能に影響がある可能性—

 私達の周囲には鉛の入っている製品が沢山あります。先日も米国で幼児や小児が用いる玩具を含め、鉛を基準以上含む製品が回収されたという報道がありました。 回収されたのには明らかな理由があります。 これらの製品は主に口を通じて鉛が身体に入るというものですが、米国の疾病管理センター(CDCといいます)が認めている濃度(10㎍/㎗ という濃度です)より低い濃度でも小児のIQに影響を与える可能性があると言う事からです。 こうした研究はいろいろな所の研究所から出ています。   住宅の内装に使われる塗料の中にも、一部のプラスチック製品や陶器の中にも入っている可能性があります。 日本で使われている住宅、日常用品の中にもこれらが含まれている可能性があります。どの製品にどの位鉛が入っているかは我々一般庶民には全く知らされていません。広い情報が欲しい所です。  子供達の将来も心配です。もしかすると、切れやすい最近の大人の脳にも影響があるかも知れないのですから。

友人がいれば長生き出来る

今回は質問形式で、 質問: 私の母は今地方で1人で暮らしております。そろそろ老人ホームに入った方が楽ではないかと、母にすすめています。  でも今の所、母はあまり乗り気ではありません。一人暮らしでも近所に友人は多いし、その方が楽しいと言っています。 本人の気持ちも大切と思い今悩んでいます。 答: お母さんが望んでおられるのであれば、今のままの生活でも良いのではないかと思います。 あまり高齢であれば、急に体調をくずした時はどうするか、日々の健康管理はどうか、住環境はどうか等を予め考えてあげれば良いと思います。  医学的には、友人が多いというのは、幾つも利点がある事が分かっています。 1. 友人が多く話す事が多いと脳の老化を抑えるという考えがあります。 老人ホームでは食事時は食堂に集まるものの、後は自室に引きこもるという人が意外と多いという説があります。 2. 友人がいないと、うつ症状が出やすいという研究もあります。 3. 最近の研究では、友人がいると血圧が下がるというデーターもあります。  現在お母さんの周囲に友人が多く、今の生活を望んでおられるならば、その考えを優先してあげるという選択もあるでしょう。

レーザー治療が不妊や更年期障害に効果?

 人間の身体の中の様々な組織をレーザーの力で活性化しようという試みがなされています。 これを低反応レベルレーザー治療(LLLT)と言います。  これは日本レーザー学会で発表されたデータですが、婦人科領域でも様々な良好な結果が出たそうです。  東京・新宿の大城クリニック(レーザー療法の草分けとして有名な所です)から出た調査結果では ① 冷え症、むくみ、更年期障害の女性に低反応レベルレーザー(LLLT)を用い、体温の変化を調べた所(サーモグラフィという熱をチェックする機器を用いたそうです)、回数を重ねる毎に、血液の流れる量が増え、症状が改善したそうです。 ② 難治性の不妊患者さんに用いた所、647人中140人が妊娠、74人が出産に至ったそうです。なお妊娠した人は、93人が体外授精だったそうですが、自然妊娠も30人あったそうです。  不妊患者さんで具体的にどこが良くなったかをチェックした所、 a) 卵胞の質が良くなった人       85.71% b) お腹が柔らかくなった人       62.96% c) 卵胞が大きくなった人        56.56% d) 基礎体温のバランスが良くなった人  46.43% e) 子宮内膜が厚くなった人       44.44% f) FSHが下がった人         33.33% g) 肌がきれいになった人        22.22% などであったそうです。

脱毛に関する遺伝子が分かった?脱毛の治療に役立つ可能性も?

 世界的に読まれている科学雑誌Nature(2010:464)にとても興味のある研究結果が発表されていました。 米コロンビア大学皮膚科 A.M.Christiano 教授らのデータです。  それによると、子供の頃から脱毛が始まる遺伝的な病気があるそうです(先天性貧毛症というそうです)。 その先天性貧毛症の家族の遺伝子を調べた所、ある特定の遺伝子(18番染色体)の特定の場所に共通の異常がある事が分かったそうです。  先天性貧毛症の患者さんは、髪の毛などの元にある毛包が縮んで、太い毛髪が細くて薄い毛髪になる病気だそうです。 毛包のレベルでの異常が解決すると、円形脱毛症や、男性特有の脱毛にも効果があるだろうという事です。研究がさらに進むと良いですね。  今回の成果は、まだ遺伝子が分かったという段階です。学問の研究は急ピッチで進むでしょうが、実際の治療に応用されるようになるには、少し時間がかかるかも知れませんが。

心臓病の危険因子のある人は—植物性蛋白質が身体によいらしい—

過体重があったり、心臓病の危険因子のある人は体重の減少を試みたり、食事療法をすすめられる事が多いようです。 体重を減らすためのいろいろな試みが行われていますが、バランス良く食事を摂る事が原則です。 さて体重を減らすためには、炭水化物もコントロールする事が第1と考えられていますが、一方で必要な蛋白質を摂る事も大切です。 炭水化物や脂肪分をコントロールする事に注意を払う人が多いのですが、蛋白質の成分は全粒粉製品や、肉類、牛乳、卵を余分にとる人も多いようです。 これに対して、グルテン・大豆・ナッツ類・果物・野菜・シリアル・植物油の中に含まれる植物性蛋白質の方が蛋白質の質としては良いと考えられるそうです。 なお肉類で蛋白質をとり、低炭水化物に注意すると、同じように体重が増えず(肥満の人には減量効果もあります)結果的にはダイエットになります。 しかし、植物性の蛋白質中心と違いがあります。肉類には脂肪とコレステロールが含まれているため、ダイエットの効果として、中性脂肪の低下や善玉コレステロール(HDLコレステロール)が増えるものの、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減らす作用は、植物性蛋白質に比べて効果が落ちるとの事。やっぱり植物性蛋白質のほうが良さそうです。

脳卒中の早期発見−家庭でできる事−

 脳卒中(脳血管の病気)は早期に発見されれば救命率も高いし、社会復帰の確率が高い病気です。 日本人であればサッカーの監督のオシム氏の回復ぶりに驚いた人も多い筈です。 早期に発見、適切な手術をうける事が出来ると、後遺症が殆どない状態に戻る事もよく知られてきました。 脳卒中の早期発見、あるいはその予兆を見つけるには家庭での観察も重要な役割を果たすようです。 1. 高血圧、心臓病、糖尿病、高脂血症、肥満、喫煙者は予め注意が必要でしょう。 2. 一過性脳虚血性発作を起こした人も注意した方が良いと考えられています。 3. 突然しびれが出たり、視力障害、身体のどこかを動かす事が出来なくなったり、めまい、激しい頭痛等が出た時は要注意です。 4. 周囲にいる人はおかしいと思ったら、矢継ぎ早に次のような質問をすると脳卒中発作かどうか見分けられるそうです。  a)その人を笑わすようにする  b)両手を挙げてもらう  c)自分の名前など簡単な言葉を発してもらう 等だそうです。

葉酸に問題? ビタミンB12と併用すると危険という説!?

 妊娠中先天性の奇型を予防するために、葉酸を十分に摂取する事がすすめられる傾向があります。 産婦人科医からすすめられる場合もあります。 また最近、身体に良いという事で、葉酸のサプリメントを積極的に飲んでいる人も多いようです。  しかし最近世界で最も読まれている医学雑誌の1つJAMAに、葉酸の安全性に対する疑問が掲載されました。  今回のJAMAのデーターでは、葉酸とビタミンB12を併用すると、肺がんの発生率が高くなる可能性があるというものです。 心臓に病気のある人を対象に(病院に通院しているから観察しやすいという意味もあったかも知れません)調べた所、葉酸とビタミンB12を一緒に内服した人は、そうでない人に比べて、肺がんの死亡率に差があったそうです(4%と2.9%)。  さらにそれ以外の病気の死亡率を見た所、最終的に亡くなった人、つまり全ての死亡例を検討すると、葉酸とビタミンB12を服用した人の方が、服用しなかった人に比べて死亡率が高かったそうです。(16.1%と13.8%)。  これらの結果から、葉酸とビタミンB12を一緒に用いる事には「今のところ」慎重な対応が必要であるとも言えるでしょう。  少し前から、葉酸を大量にとった時の安全性について、疑問を持つ意見も出てきているようです。これらについては、専門医との十分な話し合いが大切になるでしょう。

エコノミー症候群の予防法 − 背屈運動良いとか

 今や飛行機で海外旅行に行く時は、エコノミー症候群に気を付けようという意識は十分広まっています。 エコノミー症候群と言っても、何もエコノミークラスに座っている人に多い病気ではありません。 ビジネスクラス、ファーストクラスに乗っていても身体を動かす頻度が少なければ、皆同じように起る可能性があります。    エコノミークラス症候群というのは、主に下肢の静脈の流れが悪くなり、血管の中で血液が固まり易くなる病気です。固まった血液が心臓まで流れて行くと、急性の心筋梗塞の症状が起こり、死に至る事があります。 実際には相当の人が飛行機に乗っている間、あるいは降りた後に症状が出ています。 しかし飛行機の中で、これらに対する注意が警告される事は殆どありません。 多分、近い将来警告するアナウンスが広まる事になると思われますが…。  さて、これを予防するには幾つかの試みがすすめられています。 1. 狭い飛行機の中でも身体を動かす。 2. そのために必要がなくてもトイレに行く。 3. 血液が固まり易くなるのを防ぐために、水分を補給するようにする。 4. 座席では靴をぬいで、足を動きやすくする。 5. 足首を屈伸させる。 6. ただ一番血液の流れを良くする運動は、「背屈運動」だそうです。 高齢の人や妊娠している人はエコノミー症候群に特に注意が必要です。 他人の目を気にする事はありません。自分の健康のため、飛行中には背屈運動をする事をおすすめします。

アメリカでの最近の話題 手術を外国でうける

日本でも臓器移植を外国で受ける例が報道されていますが、米国では別な意味で注目を集めている事があります。 日本では保険制度があるため、病気になった時に支払う医療費は米国程ではない事は、よく知られています。 米国では医療費が高いため、手術を必要とする病気を外国でうける人が増えてきているそうです。 主な行き先は、インド・シンガポール・タイなどアジアで医療の質の高い所のようです。英語も通じる点も利点の様ですね。

ペットにかまれたらすぐに病院に

猫ひっかき病というのがあります。 猫による咬み傷や、ひっかき傷が原因による感染症です。   はじめはあまり症状が出ないのですが、数日〜2週間位の潜伏期の後、赤い発疹が出たり、リンパ腺が腫れたり、発熱する病気です。 抗生物質の投与が必要になります。 これとは別に最近ペットに咬まれた時の治療にかかる時間を研究したデーターも出ました。 犬や猫に咬まれた人の2/3は入院を要する程ひどくなる時があるそうです。 しかし、受傷した時すぐ病院を受診していれば、抗生物質などの薬剤を内服するだけで良くなるという事で、2〜3日放置したために悪化した人が多いとしています。 咬まれたら、大した事がないと思ってもすぐ病院に行った方が良いですね。

過敏性腸炎は女性に多い、また性格も関係するらしい。

過敏性腸炎は下痢が止らなかったり、食事をするとすぐ排便したくなったり、逆に便秘になったり、腹部膨満感があったりする病気です。日本や欧米では成人の10〜15%の人がこの症状を経験すると考えられており、さらに増加する可能性もあると考えられています。 もともと何らかの精神的なストレスや、性格的な問題が関係するのではないかと考えられていました。最近それが確かめられた調査が幾つも出てきました。 幾つかの調査で共通しているのは 女性に多いという事 (女性:男性の比率は2:1位) きっかけがある時が多い事。 細菌などによる腸炎が実際に起こったなど。これらの時は通常の腸炎による症状、腹痛やひどい下痢が治まるものの、その後完治しない等の症状がつづく事が多いようです。 ストレスを感じている人に多い事。 性格的に「追いつめられやすい」人に多い事。 「現在の症状が治らないのではないかと考える」性格の人の方が、「すぐ治る」と思う性格の人より多い事、 などです。 治療法は 本当に腸炎が先行する事が多い事から腸炎の治療を適切に行う。 症状が落ち着かない時は整腸剤を用いる。 安定剤を一時的に用いると改善する時がある。 環境が変えられるなら、今の環境をかえる。 なるべくストレスを感じないような生活をする。 などが考えられています。 もちろん医師との相談が最も大切です。

顔の皺の治療には美容外科の先生と相談を

更年期になり顔の皺が気になり始めました。いろいろな治療があるようですが、美容外科の手術で良くなると聞きました。 答 美容外科では皺には、コラーゲンやヒアルロン酸、あるいはボトックス等という成分を注入している様です。 もともとコラーゲンは1977年に使用開始されたものですから約30年の歴史があります。最初はウシ由来のコラーゲンだった様ですから、人間に使うとアレルギー反応が出る人がいたりした為、アレルギーが出ない事を確かめて使用する必要がありました。またウシが原料でしたから今だったら問題になっていたかも知れませんね。 最近はヒトから作られたコラーゲンや、ボトックスという製品が使われアレルギーのテストは必要ないそうです。 顔の皺であれば、ほとんどの部分に有効で、治療時間も短時間で済むそうですが、欠点は効果持続期間だそうです。 治療希望の方は多いそうですが、いずれにせよ利点と欠点を時間をかけて説明し、何かあったらすぐ治療してもらえる専門家と相談される事が大切でしょう。

近くに産婦人科がないときは?

最近産婦人科の医師が少なくなったという事です。私の住んでいる所でも市の病院から産婦人科がなくなりました。 婦人科の病気の時は、すぐ診察をうけるという訳にはいかなくなりました。 何か良い方法はないでしょうか。 答 これは難しい問題です。 どこかを手直しすれば良いという、医療制度上の問題ではないからです。 ではどうしたら良いでしょうか。 1つは住んでおられる所に公的病院がある様でしたら、何かあった時に相談出来る窓口がないか、予め尋ねておくと良いでしょう。 また女性科があれば、女性科の医師と御相談されてみては如何でしょう。 婦人科の病気と思われても女性科の病気の時もあります。もし純粋に産婦人科の病気の時は、医師同士のネットワークを通して、現在悩まれている症状に詳しい医師を紹介してくれる事もあると思われます。 女性科だけではなく、内科・外科等で主治医の医師がいれば、その医師に相談してみるという方法もあります。

ネット上の医療情報の利用の仕方

ネット上の医療情報の利用の仕方 ネットはとても便利なのでよく利用しています。 病気の時も大ていはネットにのっているので安心ですし、質問が出来るサイトもありますね。 ただどの程度信頼出来るのか疑問を感じる時があります。 答 医療に関して言えば、ネットの情報を頼りにし過ぎるのは問題があるかも知れません。むしろ病気を悪化させる事もあり得ます。 なぜなら、病気は実際の診察をしなければ分からない事が沢山あるからです。 例えば婦人科で言えば、外陰部がかゆく、おりもの(帯下)があると言えばカンジダ感染症が最初に考えられます。しかしヘルペス感染症の時もあります。 これは治療が遅れると重症になる時もあります。しかしこの病気は診察しなければ判定できない事が多い病気です。似たような事が沢山あります。 また悩んでいる症状が、いつ頃からか、どんな時に、どの程度あるかなどをお話する必要がある時もあります。 医者の側から言えば、お話をする事で沢山の病気の中からポイントになる病気を選び出す事も必要です。 これらの事を考えると病気については、病院に行く事が第一ですね。 勿論ネットを上手に利用する事は重要です。病気に対処するためには、自分でも病気の事をよく知る事も大切だからです。 正しい知識をもつ事は早く病気を治すための近道でもあります。

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