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インフルエンザ

妊娠中の女性にインフルエンザワクチンを投与すると、赤ちゃんにも効果が?!

 我が国では妊娠中の女性にインフルエンザワクチンを投与して良いのか、まだ議論があります。  しかし国によっては、妊娠中に積極的にインフルエンザワクチンを投与する所もあるようです。 例えば、ドイツではワクチンの接種が公費で負担され無料です。 ドイツに限らず、妊娠中にインフルエンザワクチンを投与すべきと考えている国は幾つかあります。  その目的は勿論、インフルエンザ感染に弱い母体の保護のためです。  ところが最近、とても興味深い調査結果が出てきました。 妊娠中にインフルエンザ予防ワクチンをうけると、ワクチンを受けた母体に効果があるだけでなく、お腹の中の赤ちゃんにもインフルエンザ予防効果があるのだそうです。  もともと生まれて6ヶ月以内の赤ちゃんは、インフルエンザにかかりにくい事が分かっています。 これは母乳の中に、インフルエンザを予防する成分が入っている事と、お母さんのお腹の中にいる時に、胎盤を通って、インフルエンザ感染に強い体質が伝えられているからです。  しかし、1度インフルエンザが流行すると、インフルエンザの感染率や死亡率は、出生後6ヶ月未満の赤ちゃんの方が、6ヶ月以上の赤ちゃんより高くなるとの事が知られています。  さて、妊娠中にお母さんがインフルエンザの予防注射を受けると、生まれた赤ちゃんのインフルエンザ感染率が減り、入院率も減ったとの事です(インフルエンザ流行期でも)。また赤ちゃんの持っているインフルエンザの抵抗力(抗体価といいます)も、予防注射をうけたお母さんから生まれた子の方が髙かったそうです。  日本でも将来、妊娠中のインフルエンザ投与の効果について議論が出てくる可能性があるでしょう。

妊娠中のインフルエンザワクチン

 インフルエンザが流行する時期です。 妊娠中のインフルエンザワクチンの投与に対する質問がよく出る時期でもあります。  もともと日本では妊娠中のインフルエンザワクチン投与については、あまり積極的ではありませんでした。 一方欧米では、妊娠14週以降になれば、ワクチン採取は可能という考えがありました。  ところが昨年の新型インフルエンザの流行が流れを変えました。 妊娠中の女性のワクチン投与についての関心が一気に高まったためです。  まだ一定の判断は出ていない様ですが少なくとも昨年までの段階では、妊娠中にインフルエンザワクチンを投与したために、赤ちゃんに何らかの影響が出たという報告はなかった様です。  さてアメリカで極めて興味のある調査の結果が出ました。 アメリカでは州によって妊娠中のインフルエンザワクチンの接種率に差があったという事です。 例えばジョージア州ではワクチン接種率が18.4%だったのに対し、ロードアイランド州では31.9%との事です。 その差はどこにあったのでしょうか。 解析によると医療関係者がワクチン治療を受ける事についての説明をしたかどうかが、ポイントだったそうです。  今の所、日本では厚生労働省も、日本医師会も、日本産科婦人科学会も公式のコメントを出していません。 慎重にワクチンの影響と副作用を考えているのでしょう。  ところで、この調査で、ワクチン投与を受けなかった人にその理由を尋ねたアンケートがありました。 その結果をみると(複数回答可でした)  1.普段からワクチン投与をうけないと決めている人…65.3%  2.担当医がワクチンについての説明をしなかったと申告した人…42.6%  3.ワクチンが赤ちゃんに悪い影響が出ないか心配した人…27.4%  4.自分自身(妊婦さん)にワクチンの副作用が出る事を心配した人…25.2%  5.妊娠初期だったから止めた人…21.3%  6.インフルエンザ流行シーズンには妊娠していなかった人…21.3%  7.その他の理由…5.5%

妊娠している人と新型インフルエンザ 2009年の経験から

 新型インフルエンザに注意する季節になってきました。 妊娠している時にインフルエンザに感染した場合は、どんな事に注意が必要か、2009年のデータから教訓が得られたようです(A.A.Creangaら.OB.GY,2010) 結論を先に述べると、新型インフルエンザに感染した場合、 1. 妊娠している女性は重症化する事がある 2. インフルエンザに感染した時は、早期に抗ウイルス剤(タミフル)を内服した方が良い。 3. 赤ちゃんにインフルエンザの影響が出る事がある。 4. 特に重症になったお母さんから生まれた赤ちゃんは危険が生じる事がある などがあげられます。  今回の調査では、新型インフルエンザと診断されて入院が必要になった女性中、妊娠している人62名、妊娠していない人74名を対象としています。  新型インフルエンザで入院を必要とした人は、人口10万人当り、妊婦さんで55.3人だったのに対し、妊娠していない女性は7.7人と明らかに妊娠している人に、入院の可能性が高くなったそうです。  抗ウイルス剤による治療を開始した時期で言えば、 1. 症状が出て2日以内に治療が始まった人     重症になった人 30名中1名(3.3%) 2. 症状が出て3-4日目に治療が始まった人     重症になった人 14名中3名(21.4%) 3. 症状が出て5日目以降に治療が始まった人     重症になった人 9名中4名(44.4%) と、治療開始が遅い女性ほど重症になったそうです。  次に、入院中にお産になった人22人を調べた所、NICU(新生児集中治療室)に収容されたり、亡くなった赤ちゃんが、 1. 重症のお母さんから生まれると6名中5名(83.3%) 2. 中等度のレベルと考えられたお母さんから生まれると、16名中2名(12.5%) と明らかに、新型インフルエンザで重症になったお母さんは、注意が必要と言う事が分かりました。 新型インフルエンザに感染したかな?という時は早目の専門医の診察が必要という事になるようです。  インフルエンザに効果のある抗ウイルス剤は、日本でも米国でも妊娠している女性に使用しても良いという薬剤です。しかし厳密に言うと、妊娠している女性に対して、その副作用の解析が十分に行われているとは言い難い所もあります。 担当の医師と十分に話し合ってから、使用した方が良いと考えられている薬剤でもあります。

タミフルの赤ちゃんの影響は? 今のところ悪い影響はなさそう

 今年もインフルエンザが流行する時期が近づいてきました。 妊娠中のインフルエンザ感染については、タミフル等の抗インフルエンザ薬を早目に使用した方が良いとされています。 しかし、妊娠中の薬剤が赤ちゃんに何らかの悪影響を与えないかは、まだ十分な検討が出来ていないと言えます。 昨年末からの新型インフルエンザの流行から、一気に抗インフルエンザ薬の妊娠中の投与が話題になってきました。  厚生労働省や日本産科婦人科学会では、抗ウイルス剤は使用するなら早くから使用すべきだという見解を出しています。  CDC(アメリカ疾病予防局)からの勧告では、患者さんに接触した可能性のある妊婦さんは、症状がなくても予め抗ウイルス剤の投与を受けた方が良いとされています。 積極的な投与がすすめられているようです。  さて、今回タミフルの投与を受けたお母さんから生まれた赤ちゃんに何らかの異常が出なかったかという調査結果が出ました。 その結果、 1. 早産の率 2. 早い時期の破水(早期破水といいます) 3. 妊娠中のお母さんの糖尿の発生率 4. 妊娠中毒症の発生率 5. お母さん、赤ちゃんの入院期間(お産の時の) 6. 軽い程度を含めた奇形の発生率 7. 出産後、赤ちゃんに何らかの治療が必要な症状の出現率(例えば、呼吸が十分出来ない等) 8. 黄疸 9. 赤ちゃんの脳出血 10. ケイレン 11. 赤ちゃんの死亡 などについて、タミフルが悪い影響を与えた形跡はなかったそうです。これらの研究はこれからも続々と出てくるでしょう。 (L.G.Greer ら. OB.GY,2010)

新型インフルエンザ。 妊娠中はやはり注意!

 2009年に新型インフルエンザが流行したのは記憶に新しい所です。 日本の調査結果では、新型インフルエンザは、従来のインフルエンザに比べると死亡率が低いとの事でした。 しかしこれはまだ1年目のため、今後どうなるかは分からないと考えられています。  ところで妊娠している場合、新型インフルエンザがどんな影響を与えるかが気になります。 最近の論文として、アメリカの調査結果が出ていました(CDC−アメリカ疾病予防管理センターのデータから)。  これによるとアメリカでは1998年から2005年の7年間の間で4,693人の妊娠に関連した死亡の人が出ました。 このうち78人がインフルエンザあるいは肺炎による死亡との事で、インフルエンザによる死亡の割合は年平均5人だったそうです。  しかし2009年に発生した新型インフルエンザによる死亡者数は、流行した4ヶ月間で28人だったとの事で、従来のインフルエンザによる妊婦さんの死亡数(年平均5人)に比べ、明らかに増えている事が分かりました。  これらの事を考えると、妊娠している人は新型インフルエンザには気をつけた方が良いと言えます。 おかしいと思ったら、早目に医師と相談する事が大切になります。

インフルエンザが発生した時は5日以内に予防薬の投与が望ましい

今新型インフルエンザが流行しています。冬になると従来のインフルエンザも広がってくると思われます。 報道では、特に病気のない人でも亡くなっています。しかしやはりお年寄りや、体力の落ちている人が、インフルエンザに感染すると、重症になる事が予測されています。  今のところ、長期療養者のいる所、例えば老人ホームでは重大な注意が必要でしょう。また小さくて体力のまだ十分ではない子達のいる保育園や、幼稚園でも気をつけなければなりません。学校でも同様です。  長期療養者のいる施設で調べたところ、インフルエンザ発生が確認された時点で、早くに薬剤を予防的に用いるなどの対策をとった所では、そうでない所に比べて、集団で感染していた期間も短く、実際の感染者数も死亡数も少なかったそうです。  患者さんが出る前に予防するのが第一ですが、それが出来ない時は患者さんが出た時の初期の対策が重要なようです。

タミフル(インフルエンザのお薬です)使用には注意が必要です

インフルエンザによく効く「タミフル」というお薬があります。インフルエンザに罹って早期に使用がすすめられています。いざという時は妊婦さんに使用しても良いとされています。 ただ昨年タミフルを使用した後に異常な行動をする子供が目立ち、たびたび新聞に報道されましたね。 今年は、予め米国の食品医薬品局(FDA)から異常行動に注意するよう勧告が出ました。タミフルを内服した後から、異常な行動をしないように監視が必要だという事です。 多分内服した人は、異常行動をしている事は気づかないでしょうから、周りの人が注意をする事が必要だという事になります。

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