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女性ホルモンと健康

女性ホルモンは認知症やアルツハイマーの発症を遅らせる

 更年期頃からすすめられる女性ホルモン補充療法(HRT療法)では、いろいろなメリットが指摘されています。  一方で、狭心症などの心血管系の問題や、乳がんの発生を高めるなどと言う欠点もあるとされています。  現在のところ医師の管理のもとで、適切に用いられるならばそのメリットは大きいと考えられています。  最近ホルモン補充療法は、認知能力の低下を予防し、将来のアルツハイマーの発症を遅らせる事が分かってきています。  ホルモン補充療法と同じ意味で、自然の食品の中でも女性ホルモン様の働きをするものを食べる事で、同じような効果が出てくる可能性があります。 ホルモン補充療法ではあまり年をとってからでは、効果が少ないと考えられています。自然の食品も年をとってからではなく、若いうちから気をつけるようにした方が良いでしょう。  食事を少し考えるだけで、脳の働きを活性化させる事が出来るとすると、これはとても良い事ですね。

もしかすると小肥りの人の方がアルツハイマーになりにくいかも?

 アルツハイマー病は、脳の萎縮が少しずつ進行していく病気です。 最初は物忘れのような症状があり、次第に脳の働きが落ちていく症状が出てきます。  このアルツハイマー病の発症に女性ホルモンの働きが関係している可能性がある事が研究されています。 ホルモン補充療法の効果の1つにも将来のアルツハイマー予防という考えもあるようです。  ところで女性ホルモンは主に卵巣から分泌されますが、脂肪組織からも産生されます。 という事は脂肪組織が多い人は、女性ホルモンが長く働き、脳の萎縮を予防し、アルツハイマー病の予防になるかも知れないという事になります。 皆さんの周囲に、お年寄りだが小肥りの人で頭の活動が活発な方はおられませんか。 それはもしかしたら、女性ホルモンも関係しているかも知れません。    今後やせている人と、小肥りの人の脳のCTやMRIを比較したり、記憶力を調べたりしたデータが出てくる可能性があります。

日本人がホルモン療法をうけない理由

 更年期になると、ホルモン療法を受ける人達がいますが、外国に比べて日本人がホルモン療法をうける割合が少ない事が知られています。 例えばアメリカ人に比べて、日本人は約1/4と言われています。 その理由を考えてみました。 1.日本の食事に関係がある。 イソフラボン等日本食には女性ホルモンと同じような働きをもつものがあり、外国人に比べて、更年期障害の症状を訴える人が少ない可能性がある。 2.漢方薬がよく効く人がいる。 欧米であまり用いられていない漢方薬には更年期障害に効果のあるものが、幾つかあります。日本人には漢方薬というもう1つの選択肢がある事もホルモン剤使用に頼らない原因かも知れません。 3.欧米では一時、更年期になったら、心臓病の予防などのために、「ホルモン剤を内服すべきだ」という考えがありました。その意識がまだ残っている可能性があります。 4.欧米人の方が日本人より薬やサプリメントを頼りにする傾向がある。 まだいろいろ原因があるかも知れません。 ただ「本当にホルモン剤を使った方が、日常の生活が快適になるのに」と思われる人がいる事も確かです。 「つらいな」と思ったら医師と相談してみましょう。

ホルモン補充療法の副作用は皮膚に貼る薬剤で減る?

 ホルモン補充療法として使われている薬剤は数年前までは、毎年増えてきていました。 女性ホルモンを用いる事で、皮膚のコラーゲンが増える、心臓疾患の確率が減るらしいというメリットがいろいろ考えられていたからです。  しかし2002年にWHIという施設から、これらの薬剤を用いると、乳がんの発生率が増え、心血管系の病気が増える他、脳血管の異常も増えるという研究結果が出てから、一挙に世界中でこれらの薬剤の使用が減りました。  現在でも国際閉経学会の正式のレポートではホルモン補充療法の危険性を指摘しています。  しかし最近の個々の研究では、卵巣から出る卵胞ホルモン(エストロゲンといいます)を貼り薬の形で使用すると、1.乳がんの発生率は減り 2.心血管系の病気も減る、3.中性脂肪が減り、4.心臓病などのサインになるCRPといった炎症反応も減るという調査が出てきています。 これにはまだいろいろ反対意見もあるようですが、卵胞ホルモン単独の効果(それも皮膚から投与する)が注目され始めた事は事実のようです。

ホルモンの入った膣錠は膀胱にも良い。

 萎縮性膣炎と言って、ホルモン不足が原因の膣炎には、ホルモンの入った膣錠が効果的と言われています。  この膣錠にはまた別の効果もあるようです。膣の粘膜と同様膀胱の粘膜にもこのホルモンが効くと考えられているからです。萎縮性膣炎が起こる年代は膀胱の粘膜も薄くなり、これが原因の頻尿、尿失禁などが起こり易いと考えられています。  この様な時に女性ホルモンの入った膣錠を用いると、膀胱の粘膜も丈夫になり、頻尿等の症状の改善にもなるという考えがあります。 頻尿や尿失禁の原因は他にもある事があり、この薬剤だけで全ての症状が良くなるとはいかないのですが、ホルモン不足の人にはそれなりの効果が期待されます。  ただ用いられるのはホルモンが入っている薬剤ですから医師からお話を聞いてから用いましょう。ホルモン量が少いと言っても、使用中胸が張る等の副作用が出る時もあります。

ホルモン補充療法をすると認知症の予防になるかも? 早くから始めた方が良いとの考えも!

ホルモン補充療法(HRT−最近はHTとも言うそうです)を受けるとすると、中年期から閉経直前までの間に受けた人の方が、その後に受けた人に比べて認知症になる率が低いという調査があるとの事です。  中年期にHRTを受けた女性では受けない人に比べると24%も認知症になるリスクが減っていたそうです。 しかもむしろ年をとってからHRTをうける事は、かえって害の方が多いという考えもあるそうで、その時は例えば将来アルツハイマー症の発生率が高まるかも知れないとの事です。    一時期ホルモン補充療法を行うと乳がんの発生率が高まるという研究結果が出て、それまで盛り上がっていたホルモンの使用が急激に減ってしまいました。 しかし乳がんの発生率については、最近いろいろな議論があるようです。ホルモン補充療法を受けたからといって、乳がんの死亡率が上っていないというのもその1つです。  最近の話題の1つは、今回の事と関係する事で、女性ホルモンは何か知的な働きと関係があるかも知れないという事です。それもかなり脳の中枢部分と関係するようです。冷静な議論を持ちたいところです。

更年期障害は同じ治療をするなら早い時期からの方が効果があり、結果的にお薬の使用が少なく、副作用が少なくて済む可能性があります。

更年期障害は同じ治療をするなら早い時期からの方が効果があり、結果的にお薬の使用が少なく、副作用が少なくて済む可能性があります。 更年期障害には多彩な症状があります。例えば顔面潮紅、発汗、頭痛、肩こり、不眠、うつ気分など。 これらの症状には主に女性ホルモンが使われますが、最近は女性ホルモンの副作用に注意が払われなければいけない事も知らされてきました。主に長期使用の場合ですが、狭心症、心筋梗塞など、子宮内膜増殖症(子宮体がんの前癌状態になる事もある)、低い確率ながら乳癌の可能性など。 これらの症状を予防するためには、時々それぞれの部位の検診が必要な事もよく知られています。 最近の考え方では、もし更年期障害などの症状で悩む事があったら、早目にホルモン剤などで治療をうけた方が効果が高く、副作用が少なくて済むのではないかというものがあります。 FDA(米国食品医薬品局)では少量のホルモン剤をあまり長く使用しないで、症状の改善を企てるよう指導しています。早くに治療を開始すれば、早期に良くなるというのは、それにも合っている事になります。 簡単に言うと、ホルモン剤の副作用を恐れて、出来るだけ我慢をする、あるいは他のお薬を使い、最終的に我慢出来なくなってホルモン剤を使うより、早々と使用する方法もありますよ、という事になります。 ただお薬の使用はあくまで主治医と相談の上が大切でしょう。

更年期障害のホルモン補充療法に対する新しい試み

更年期障害のホルモン補充療法の欠点を補う新しいお薬があると聞きました。 答 ラロキシフェン(商品名−エビスタ錠)という薬剤が注目をあびています。 ラロキシフェンは閉経後の女性の血管に好ましい影響を与えて、将来の心血管系の病気の予防になる可能性があります。 またこれと構造がよく似たタモキシフェン(商品名−ノルバデックス)という薬剤は乳癌の再発を抑えるお薬として使われています。つまり乳癌発生率も低くする効果も期待されます。 その効果と、副作用について詳しく分析が進むと、更年期障害予防になるお薬になるかも知れません。

生理の前には食欲が出る?

生理の前になると、食欲が出てきます。また味の好みが変わる気もします。 こういう気持ちになるのは私だけでしょうか。 答 女性は月経の周期によってホルモンの量が変化します。このホルモン量の変化に伴い精神面でも身体の面でもいろいろな変化が出てきます。 食欲もその1つです。 女性ホルモンにはステロイドホルモンと言って食欲が増す作用があります。 この分泌がピークになる生理直前は当然食欲が増える可能性があります。 また味の好みが変わり、味の濃い物が食べたくなったり、甘い物を食べたくなったりする事があります。結果的に体重が増える時もある訳です。勿論体重が増えるのは、これだけが原因ではありません。この時期体内に水分が貯まる傾向がある事もあります。 この時期の行動は主に、ホルモンの働きによるものです。あまり神経質にならない方が良いでしょう。

ホルモン補充療法には注意点があります。

更年期障害の際のホルモン治療(ホルモン補充療法-HRT-)で、狭心症などの心血管系の病気や乳癌になる確立が高くなると聞きました。 答 アメリカのWHIという施設で行われたHRTの効果と副作用を検討した研究では、HRTが狭心症や心筋梗塞の予防になるといったはっきりとした成果は出ませんでした。 また高脂血症や高血圧のある人、糖尿病の人はむしろHRTで副作用が出る事が推測されるデーターが出てきました。 例えば静脈血栓症、狭心症、乳癌など。 しかしこれらの病気のない方では、HRTは更年期のいろいろな症状を解消したり、予防する事が出来る事が分かっています。 HRTの治療では医師の管理をうけながら、症状に合わせた適切な治療をうける事が大切でしょう。

ホルモン補充療法の効果と副作用

更年期近くになりました。生理も不順になってきていますが、将来の更年期障害の予防にホルモン補充療法をうけてみたいと思っています。 何か注意をする事はありますか。 答 ホルモン補充療法(HRTといいます)は更年期やそれ以後の生活の質を上げるためには大変良い治療法であると考えられます。 ただかつてアメリカ心臓病学会が推せんしていた様に、心臓病予防(狭心症や心筋梗塞)などに積極的に使用した方が良いという考えは少なくなってきました。 HRTによる副作用もあると考えられてきたからです。 幾つかの点に注意しながら治療をうける様にすると良いでしょう。 専門医と相談しながら使用しましょう。 産婦人科・女性科・循環器科・内科など沢山の科で専門医がいます。 HRTの効果と考えられる副作用について予めお話をしておきましょう。 考えられる副作用として、 ・体重増加 ・乳癌の発生率の増加の可能性? ・子宮体癌の発生率の増加の可能性? ・肝機能障害の可能性 ・心臓や脳の血管への影響 ・その他 これらの副作用は、薬剤の組み合わせ、薬剤の型、使用期間等を考える事で予防する事が出来ると考えられています。 その意味でも専門医の診察をうけるのが良いでしょう。 HRT療法をうけている時は、医師のお話を聞きながら所定の検査をうけるようにしましょう。

生理が来ないのですが…

大学生です。学校やバイトが忙しい上にストレスもあり、生理が来なくなってしまいました。早くに治療をうけた方が良いでしょうか。 答 早目に婦人科を受診される事をおすすめします。 生理は脳(脳下垂体といいます)→ 卵巣 → 子宮という命令系統を通って出て来るものです。 女性の病気 ホルモンの働き をごらん下さい。 このルートのどこかに異常がおこると生理が来なくなる時があります。 婦人科を受診され、 どこに異常があると想像されるか どんな検査をうけなければならないか 治療が必要か 治療が必要ならどんな治療が考えられるか などを聞きましょう。 症状の程度によって早目に良くなる時もあります。 しかし時間がかかる時もあります。なかなか改善しない時は心配でしょうから、主治医とよくお話をする事も大切です。

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