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運動と健康

認知症予防と運動

1. 運動が認知症を予防する  ある一定の年齢になるとどうしても運動不足になります。 運動する事は、がんを含めていろいろな病気の予防になる事が知られています。 今回Neurology(2007年)という世界的に有名な医学専門誌に、改めて認知症に予防に運動が良いとのデータが出ました。  これによると4年間追跡調査をした結果、ウォーキング量の多かった上位1/3の人は、下位1/3の人のに比べて、認知症の発症が27%抑えられたそうです。  なおこの調査では、ウォーキングの他、階段の昇降、家事、日曜大工、ガーデニング等も対象に入っていました。 ウォーキングだけでなく、日常の行動も大切なようです。 2. 認知症の予防とリハビリテーション  運動をすると認知症の予防になる事が分かってきました。研究によってはアルツハイマー症の予防になる可能性もあるとの事です。    さてお年寄りが、何らかの病気で長期の入院を必要とする時があります。 この様な時は、もし病気の性質で許せられるなら、早期の離床、リハビリが大切になるようです。 さらにリハビリの質も大切になるとの事です。運動する時間が長くなれば、認知症の割合が低くなる事も知られています。つまり認知症の発生比率は運動時間に比例する可能性があります。  例えばお年寄りの大腿骨骨折は手術をしても寝たきりになる事が多く、その後亡くなる人の比率が高い事が知られています。何とかしてリハビリにもっていければ、お年寄りQOL(生活の質)も上がる事が考えられます。

1日15分の運動だけで死亡率が減る

 運動と健康に関して、次のような研究がありました。 世界で最も読まれている医学雑誌の1つ Lancetからの記事です。(Lancet 2011) CP.Wen博士らは1日15分程度の運動だけで、運動を全くしない人に比べ全死亡リスクが14%低下し、平均余命は3年延びるとのデータを出しております。  研究の対象は何と 41万6,175人の台湾人で平均追跡期間は8年だったそうです。 Wen博士らの調査では、1日平均15分の運動をする人は、そうでない人に比べ、   全死亡率リスクが 14%低下   がんによる死亡リスクが 10%低下   平均余命は3年長かったとの事です。 また運動が1日15分増えるごとに、   全死亡率が 4%   がん死亡リスクが 1%低下 するという計算だったそうです。  運動量は少なくとも、続ける事が大切という事も言えそうです。 なお運動は通勤に車を使わないというだけで達成されるという記事もあります。

がんの予防に運動が良い。多量の飲酒、肥満には注意が…。

 日本ではがんになる人が増えています。 その最大の理由は高齢化だと考えられています。  このがんを予防するために様々な研究が行われ、その成果が発表されています。 今回はそれを少しまとめてみたデータを御紹介します(米国がん研究財団の研究などから) (1)予防になる項目 運動…大腸がん、乳がん 肥満…閉経前の女性は肥満気味の方が乳がんになりにくいそうです。 野菜・果物…胃がん、食道がん、大腸がんなど にんにく…胃がん、大腸がん カルシウム…大腸がん (2)要注意項目 多量の飲酒…咽頭 食道 肝臓がん など 肥満…閉経後の肥満は乳がんのリスクになります。胆のうがん 赤身の肉…大腸がん 熱い飲み物…口腔がん、喉頭がん、食道がん 多量の塩分…咽頭がん(特に咽頭の上部) βカロチンの多量の摂取…肺がん (3)喫煙…ほぼ全てのがん  ただし、これらのデータは、後から見ると訂正される事もあります。 がんを含めて、予防医学がどんどん進んでいるからです。

不安な気分、うつ気分に運動が良い!

 がんや“いわゆる前がん状態”といった症状に運動が良い事は知られています。 最近、さまざまの病気による「不安な症状」や「うつ症状」にも運動が良い事が分かってきました。  慢性の病気、例えば心臓病、関節炎、がん等にかかると気持が不安定になる事がよくあります。 勿論うつ病やうつ症状の時も気持が落ち込みます。 うつ症状の人は、運動する事で症状が改善する事が知られています。 しかし、それ以外の病気の時の不安な気持−主に慢性の病気の時ですが−も、運動する事で症状が和らぐそうです。  調査によると、不安な気持をもっている人のなんと90%で症状の緩和が認められたそうです。運動の種類はいろいろあげられていますが、ウォーキング(歩くだけ)でも良いとか。少くとも1日30分以上歩くのが良いとの事です。

運動しないとたった二週間で身体に異常が…。

 運動が身体に良い事はよく知られています。最近よく運動をしていた人が、急に運動量を減らすと、どんな変化が出るか調べた興味ある調査があります(JAMA 2008)。 それによると ① 日頃1日平均6000歩歩いている人に、3週間約1400歩にしてもらった。 ② 1日平均約1万歩歩いている人に、2週間約1400歩にしてもらった。  その結果をみると、運動を中止した後2週間後に血糖値と中性脂肪値を測定してみると、いずれも大幅に上昇していたそうです。また、この増加した血糖や中性脂肪の値が減るのにも時間がかかったそうです(運動をしないと)。 食事によっては血糖や中性脂肪が一時的に高まる事はあります。これが速やかに身体から外に出されれば、何も問題はありませんが、そのまま身体に残ると、身体の大事な部分に貯ってしまい重大な異常の前段階になる事が予想されます。  例えば糖尿病、高脂血症→心臓血管系の異常、脳の異常、腎臓の異常など。 余分なものは早くに身体から外に消えてもらわなければなりませんが、何と言っても運動が一番の様です。 たった2週間の運動不足で、こうした結果が出るとは驚きです。  これらの研究がもう少し続いて、さらにデータが積み重ねられれば、運動がもっと沢山の面で健康に役立っているのだという事が分かる可能性があります。 1. 今仕事が忙しくて運動不足と感じている人。1時間仕事を早くきり上げて運動をしてみましょう。 2. 疲れが貯って、少し運動量が落ちていると思っている人は、少しずつでも運動量を増やすようにしましょう。もしかすると疲れがとれてくるかも知れません。 3. 骨折などで入院している人でどうしても運動不足の人は、リハビリに励んだ後、ペットでも少し手や足を動かすようにしてみては如何でしょう。 4. 少し食べ過ぎかなと思ったら、翌日しっかり運動をするようにしましょう。

高齢女性の自宅での運動は大切

高齢の女性の在宅での運動は、健康にとても良いとの事です。 この事についての調査が行われました。 骨量減少症と診断された高齢女性160人を2つのグループに分けて長期間観察したそうです。 1つのグループは年6ケ月間指導者付きで数年運動トレーニングをうけました(76人)。 週1回、3年間 身体のバランス、下肢の筋力のトレーニングなど もう1つのグループはこうした運動メニューを採用しなかったとの事です(84人)。 その結果2つのグループの人には次の様な差が出たそうです。

  運動したグループ 運動しなかったグループ
 ①骨折した人 20%30% 
 ②大腿骨頚部骨折 0人 5人
 ③死亡した人 1人 8人
調査をした研究者によると、骨減少症のある高齢女性は、日常、定期的な運動をすべきだと結論づけています。(R.korpelaine Drら)。

更年期の女性は定期的な運動を。—運動量に関係なく身体に良い—

運動する事はいろいろな面で良い事が分かっています。 精神的な面、身体的な面(例えば糖尿病、心臓病、脳血管障害、がん等) 更年期になって運動を継続的に行うと、精神的な面で生活の質が上がるか、リラックスした気持になるかを調べた研究があります。 その結果、更年期の精神の症状は、運動をする程改善する傾向がある事が分かったそうです。 しかもその効果は運動の量よりも、運動する事そのもので現れるそうです。 更年期になると、実際の身体に現われる不調の他、気分的に現われる不調もあり、治療がなかなか困難な時もあります。 ホルモン剤が使用されたり、抗不安薬がすすめられる時がありますが、日頃少しずつ運動をする習慣をつけるだけで、症状が良くなる可能性があるそうです。 まず家の周りの散歩から始めませんか。

運動をすると寿命が延びる 運動をしない=肥満や喫煙と同じリスク

 運動が身体に良い事はたくさんのデータが示しています。 運動は、身体面で健康を維持するだけでなく、思索を含めて精神的な面での効果も指摘されています。 最近はさらに進んで、運動の質、時間などもいろいろ議論の対象になっていますが、少し早歩のウォーキング、それも短時間で効果が上がるとされています。  さて最近の医学雑誌Lancetに、またまた興味のあるデータが出ていました。 ブリガム女性病院とハーバード大学の協同調査です(I.M.Leeら、Lancet 2012)  Lee博士らは、運動不足と①心臓の血管の病気(狭心症や心筋梗塞)②糖尿病(2型)③乳がん④結腸がん(日本人女性で一番死亡数の多いがん)の発症の関係を調べました。 対象者は南北アメリカ、アフリカ、東南アジア等地域別に選んだようです。  その結果、運動不足は ①心臓の血管の病気の5.8% ②糖尿病(2型)の7.2% ③乳がんの10.1% ④結腸がんの10.4% と関連している事が分かったそうです。  全体をまとめると、仮に運動していると、2008年に世界中で年間死亡数5,700万人のうち530万人が死亡を回避出来たと推測されました。 日本人で言えば、しっかり運動すると、約1年(0.91年)寿命が延びる計算になるそうです。 Lee博士らは、運動しないのは、肥満や喫煙をするのと同じ位リスクだと述べていまず。  さてこの運動ですが、1週間で150分の中等度運動で良いようです。 中等度運動とは、少し早速で歩くという事ですから、それ程むずかしい事ではなさそうです。  別のデータでは、運動は貯蓄も可能だとか。 土、日に少し多目に歩いて、ウィークディーは少目でも可、合計週150分という考えもあるようです。  ウォーキング侮るなかれ!ですね。

ウォーキングの効果 ウォーキングは尿失禁の予防になる

女性の尿失禁は意外と多いものです。約100年位前から膀胱の出口の筋肉の強化を図る体操が考えられ、現在に至るまですすめられている程です。 現在体操等の身体的な活動 薬剤 手術 などいろいろな治療方法が考えられています。 どんなタイプの尿失禁か、年令、いままでの治療歴などと考慮して専門医から尿失禁の治療法や改善法をすすめられるでしょう。 最近の試みでは、ウォーキングが尿失禁の予防になるのではないかという研究がある事を御紹介しておきましょう。 腹圧性尿失禁の方を対象としてみてみると(腹圧性とはお腹に力が入った時、つい失禁するタイプをいいます)、ウォーキングをした人、その活動が活発な人ほど尿失禁が良くなるそうです。 気になっている方は、早速試されては。

年をとると運動も疲れる。そういう時は…。

 運動する事は、健康に良く、長生きの秘訣の一つである事は明らかです。 若い人の多くは、運動する事に何の苦労もないのですが、年をとるに従って運動が大変になってくる時があります。  これは主に運動すると身体が疲れる等の理由による様です。 それでも運動する事は良いとされています。 大体の目安は1日20-30分位。出来れば週6日位。 幸いな事にこの運動は連続して行わなくても良いとされています。 1日の運動量(ウォーキングで結構)が合計20-30分でも良いのですから、午前中15分、午後(夕方)15分というのはどうでしょうか。 こういう運動の仕方でも十分な効果がある事が知られています。

運動は健康の貯金  運動貯金のおすすめ

今はなかなか厳しい時代です。日本の統計では少しずつ貯蓄が減っているそうで、この事は、政治を含めて社会全体で考えなければならない問題になっているようです。 さて、ここでは健康と貯金の問題について。 もっともここでの貯金はお金の事ではありません。健康の貯金のお話です。これなら自分で頑張れそうです。 だいたい1日1時間歩く運動をつづけられれば理想的との事ですが、最近では1日20分運動するだけで明らかに健康に良い影響がある事が知られています。 当ネットでも再三お知らせしている通りです。 1日忙しい人は、特に運動不足になり勝ち。そんな時の当ネットからのおすすめです。 最低1日20分を目標とするのですが、1日30分歩いたら10分の貯金(運動貯金)。 運よく1日1時間歩いたら2日分の貯金が出来たという考えです。 これなら面白く運動出来るかも知れません。 自分なりの「貯運動通帳」を作ると、なお励みになるのではないでしょうか。

運動すると身体に良い。それは50代から始めても遅くはない!

運動する事は身体に良い事はなかば常識の様になっています。 若いうちから身体を動かしている人は良いでしょうが、中年位になるとデスクワークも多く、仕事が終ると、身体を動かさない人も多いようです。 50歳の人を対象に、(1)よく運動するグループ、(2)中等度の運動をするグループ(散歩やサイクリング)、(3)あまり運動をしていないグループに分けて調査したデータがあります。 よく運動するグループを目指して運動量を増やすと、その結果50歳から始めても、運動の効果があり、10年後には死亡率が減る事が分かったそうです。 ただしこの運動の効果を得るためには、 1.最低5〜10年運動を続ける事が大切だそうです。 2.でも運動をすると、その効果は、死亡率で見て、タバコを吸っている人が禁煙をする程大きかったとの事です。

運動は脳を若返らせる

がんの予防に唯一証明されているのは運動と言われています。 また骨粗鬆症の予防にも日光浴をしながらの運動が効果的という調査もあります。 最近、運動が脳の働きと関係があるという研究があるそうです。  運動は脳の認知能力に関係する部分(灰白質といいます)の働きの低下を予防してくれるとの事です。 認知能力は年令とともに低下する傾向があります。お年寄り程運動が大切という意味にもなるでしょう。  さらにこの運動の効果は、一度低下した認知能力を引き上げる作用もあるそうです。 今行われている脳リハビリに運動を取り入れている所もある位です。  その点では、部屋に閉じこもってゲームばかりやっているのも脳の働きにあまり良くないかも知れません。 理想的な運動は、人それぞれの体調もあるでしょうから一様ではなさそうです。 ただ健康な人では少し息切れする程度が良いと考えられているそうです。

太極拳と身体のバランス感覚−病気の後のリハビリになる!

太極拳が静かなブームです。 中国では朝多勢の人達が太極拳を練習する光景に出会います。 身体や心の健康状態にとても良い事は、経験している人も、その研究者の間でも知られています。 太極拳を行うメリットの他、多勢の人でコミュニケーションをとる事が出来るというのも注目されています。  さて実際に病気になった後のリハビリとしてはどうかという調査があります。 脳血管の病気である脳卒中のリハビリの効果を調べたところ、他のリハビリに比べ太極拳による訓練をうけた人達の方が、バランス感覚を取り戻す可能性が高かったそうです。  脳卒中は後遺症として身体のバランスが取りにくく、転倒する危険があるとされています。 その予防になるというのは心強いですね。  ただもし健康なうちに太極拳をやっていれば、万が一病気になっても訓練がやり易くなり、回復が早くなる可能性があります。 健康の維持にも良さそうです。

通勤は徒歩か自転車が身体によい!

通勤や短い距離の移動に車を利用する人が多いのですが、この際徒歩や自転車を使った方が身体に良いとの調査が出ました。 特に男性の方に効果が強く表れたそうですが、これを「アクティブ通勤」と言うのだそうです。 アクティブ通勤をすると、 1.BMI 2.肥満 3.中性脂肪 4.血圧 5.インシュリン(血糖を下げるホルモン) をいずれも良い方にするようです。 これらが良い方に回転すれば、当然心臓血管の病気や、脳血管の病気、糖尿病などの予防になる可能性があると考えられます。 もちろん、日本の通勤ラッシュは「アクティブ通勤」になる事は間違いありません。

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