子宮頚がん

子宮頚がんはHPV 感染が原因である事が分かってきました。それと同時に、診断方法や治療方法も少しずつ変ってきています。
ここでは、子宮頚がんについて基本的な情報、新しい情報をお伝えしたいと思います。

目 次

子宮頚がんには [1]扁平上皮がん と [2]腺がん があります。
数は扁平上皮がんの方が多いのですが腺がんの方も少なくありません(子宮頚がんの15%-20%の方が腺がんです)。この見分け方は癌の部分を1部切りとって検査を行って判断します。

子宮頚がんの治療は主に手術療法、放射線療法、抗がん剤療法があります。
またこれらを組み合わせた治療法もあります。
どのような方法が選択されるかは、

1.がんの進行度
2.リンパ腺転移の有無
3.がんにかかった人の年令
4.合併症の有無
5.挙児希望の有無

など、さまざまな状況を考慮に入れた上で、患者さん、御家族、医師の間で密接な話し合いの上で決定されるのが普通です。

子宮頚癌は最近若い女性に多く見つかりますから、当然将来赤ちゃんを生む事が可能かが大きな問題になります。

子宮頸がん進行期別の生存率
Ⅰ期がん   82.1%         92.1%
Ⅱ期     62.8%         69.8%
Ⅲ期     38.8%         48.9%
Ⅳ期     12.5%         17.2%
      2002年日本産婦人科学会  国立がんセンター

・国立がんセンターの生存率は人口構成を考えたデータです。
・生存率は発表された大学、研究施設によっては、もっと高いデータが出ている所があります。

子宮頚部腺がんは最近増えてきています。
子宮頚がんは、扁平上皮がんという癌と腺癌に分かれますが(正確にはこの他にもあります)この扁平上皮がんと腺がんの割合が変わりつつあります。
具体的には1960年代には子宮頚がんのうち腺がんが4%位でした。1993年のデータでは14%でした。最近は約20%と言われています。このように腺がんの人が多くなっているのですが、扁平上皮がんの様にまだ研究や調査が進んでいません。
しかし少しずつ腺がんも対策がとられるようになってきております。

①子宮頸がんの診断や経過観察に腫瘍マーカーが測定される場合があります。
但し多くの腫瘍マーカーは、今のところそれ単独では診断法としての価値は低いと考えられています。特に初期のがんでは、細胞診、コルポ診、組織診などで早期の診断が出来るのに対し、腫瘍マーカーによる診断が遅れる可能性があります。
しかし一方で腫瘍マーカーの価値が評価される場合があります。
 例えば、元々高かった腫瘍マーカーが、手術により低下した場合、これが再上昇した時は再発の1つの証拠になり得ると考えられています。その意味で腫瘍マーカーを測定しておくのはある程度意義があると考えられています。

②代表的な腫瘍マーカー
 子宮頚部扁平上皮がん  SCC抗原、CYFRA21-1
 子宮頚部腺がん     CA125、CEA

 なお子宮頸がんでは、SCC抗原がよく利用されます。
このSCCは子宮頸がんの0期やⅠ期の初期のタイプでは陽性率は高くなく10−40%位と言われております。
またSCC抗原の測定は、再発の早期発見に役立つものの、生存率の上昇には貢献しなかったとのデータがあります。
 しかし一方SCC抗原の測定とPETとCTを組み合わせた早期発見は、生存率を上げるという研究があります。

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