赤ちゃんが欲しい方に

第3章 不妊症とは

不妊症とは

結婚後2年までに妊娠しない場合

現在日本では、統計上結婚して1年目で約80%のカップルが、2年目では約90%のカップルが妊娠するといわれています。また3年を過ぎると、自然なかたちで妊娠するカップルはさらに大きく減少します。
このことから、日本では2年をめどに赤ちゃんに恵まれないカップルは、医学的に「不妊」と考えられ、そろそろ医師に相談したほうが良いとされています。
これは国によって多少事情が異なるようです。欧米では1年をめどに検査や治療を始めているところも多いようです。

女性の年齢も大切です

 
女性の年齢が若いほど結婚後妊娠が早い傾向があります。40歳を過ぎると、妊娠をしても流産する方が増える傾向があります。このため赤ちゃんを希望される際、女性の年齢によっては早めに病院を受診することが大切になります。

妊娠するカップルは女性の年齢が若いほど早く妊娠する傾向があります。

20代6ヶ月で妊娠
30代1年で妊娠


流産率は女性の年齢が高くなるにつれて上昇します。
20代約10%
30代約20%
40代(前半)約30%

男性の年齢も関係します

最近では男性が高齢になる程、妊娠率が下がり、流産率が上がってくることが分かってきました。

不妊治療はその治療内容を理解することが大切です

  
病院ではさまざまな検査を行い、原因が何かを探り、患者さんと相談しながら治療方針を立てていきます。その際患者さんが、自分の受ける検査や治療の内容について理解していなければ「何のために検査をしているの?」「なぜ私は妊娠できないの?」といったストレスになってしまうことがあります。
原因が複雑だからこそ、ご夫婦が2人で不妊治療に取り組み、検査や治療の方法などをできるだけ知っておくことが大切です。また職場や家族の協力や理解などもとても大事です。

不妊の原因とされること

 
ご夫婦が妊娠しないのには何らかの原因があり、これを克服することで妊娠できる時があります。しかし残念ながら原因がはっきりしない不妊症があることも事実で、すべての方が妊娠できるとは限りません。
ではわかっている原因としてはどんなことが考えられるのでしょうか。どこに異常があった場合に、赤ちゃんができにくいのでしょうか。
不妊の原因は必ずしも一人の患者さんに一つ、というわけではありませんが、代表的な原因に次のようなものがあります。
①〜④までで、不妊症の原因の約90%になります。これを「4大原因」ということがあります。

① 卵管に異常があるとき約30%
② 精子に異常があるとき約30%
③ 排卵に異常があるとき約15%
④ 子宮内膜症(重症)があるとき約15%
⑤ その他約10%

    ◆不妊の4大原因(原因不明を除く)

  
そのほかの原因としては

精子が子宮に入っていけないとき
(精子が子宮内に進むためには、十分な粘液が子宮頚管から出なければなりません)
子宮腔内に子宮筋腫や子宮内膜ポリープがあるとき
子宮腔内に慢性の炎症があるとき
子宮、卵管や卵巣の周辺に炎症があるとき
甲状腺機能亢進や低下など、代謝性疾患を持っているとき
などが考えられています。

いろいろな検査をした結果、まったく異常がなくとも妊娠されない方もいますし、一方では検査を受けている段階で妊娠される方もいます。
不妊症については、まだ十分に解明できない部分も多いのです。

      ◆精子の形と働き

自分で出来る不妊のチェック

  
女性がやせすぎたり、また肥満になりすぎてはいませんか。
やせすぎや肥満は、排卵障害の原因になる時があります

仕事のしすぎ、過労になっていませんか
仕事が多忙な方が増えています。疲れていてセックスレスになっている方、仕事の負担が強く「うつ病」になっている方が増えてきています。

何か持病はありませんか。機会があればチェックをうけておくと良いでしょう。
・糖尿病 ・甲状腺の病気 ・胃腸系統の病気 ・子宮筋腫 ・性感染症 など、不妊と関係する病気があっては困りますね。

常用している薬剤はありませんか。薬剤によっては注意が必要な時があります。
・ある種の胃腸薬 ・降圧剤 ・高脂血症の薬剤 ・抗不安薬 などの中にはホルモンの働きに影響を与える成分が入っている時があります。

タバコを吸い過ぎてはいませんか。
タバコは一日20本以上吸うと、男性では精子の染色体に影響を与える確率が高くなり、妊娠しにくくなる可能性があると考えられています。
また男性、女性とも喫煙は流・早産率が高くなる事はよく知られています。

最近セックスレスになっていませんか。
最近セックスレスのカップルが多い感じがします。
男性も女性も仕事が忙しい事が背景にあるようで、「つい、お互い気をつかって」というケースも多いようです。現代人は優しい人が多いのでしょう。
医師は経験上、いろいろな解決策をもっている事があります。遠慮なく相談しましょう。

ログイン ID・パスワードを忘れた方