赤ちゃんが欲しい方に

第2章 妊娠のしくみを知りましょう

妊娠のしくみを知りましょう

妊娠のしくみを知る

不妊症について知るためには、どのような経過をたどって妊娠に至るのかを知る必要があり
ます。赤ちゃんができるまでのおおまかな過程は次の通りです

【 女性の場合 】

(1) まず、卵巣から排卵がおこることが大切です。排卵があるかどうかは、基礎体温をつけているとわかります。

(2) 排卵された卵子(直径0.1ミリ程度)は、卵管の端の部分(卵管采)から卵管の中に吸い込まれます。卵子は電気掃除機に吸い込まれるように卵管に吸い込まれます。

慢性のクラミジア感染症があったり、子宮内膜症があると、卵子が吸い込まれにくくなります

排卵日の3日前から排卵日までの間が、最も妊娠しやすい日だと考えられています

(3)腟内で射精された精子は、子宮頚管→子宮内腔→卵管と進み、卵管膨大部に達します。精子は卵管膨大部で卵子と出合います。精子は1回の射精で数千万〜数億の数が出ますが、実際に卵管膨大部で卵子に出合う精子の数は、少なくて数十、多くて数百匹といわれています。

(4)授精した授精卵は、卵管の中で2細胞、4細胞と倍々に分割していきます。この間授精した卵は4〜5日くらいで子宮のほうに移動し、子宮腔に入っていきます。

(5)子宮腔に入った授精卵は、およそ2〜3日で居心地の良い場所を見つけて子宮内膜に付着し、そのまま子宮内膜に潜り込んでいきます。これを着床といいます。

体外授精の時、胚盤胞移植という方法があります。この時期になった授精卵は、着床しやすいという考えから、最近よく行われるようになりました

排卵のメカニズム


●視床下部というところから脳下垂体にはたらくよう指令を出すホルモンが出ます(Gn-RHといいます)。

●脳下垂体というホルモンの中枢(コントロールセンター)から卵巣に指令を出すホルモン(FSHホルモンとLHホルモン)が出ます。

①FSHホルモンは卵巣に働いて卵胞を大きくする作用があります。この卵胞には赤ちゃんのもとになる卵が入っています。
②卵胞がある程度大きくなって、排卵可能と判断された時、LHホルモンが短期間のうちに大量に出ます。
③これにより排卵が起こります。

【 男性の場合 】

(1)精巣(睾丸)で精子が作られます。ここでの精子はまだ活動力がありません。
(2)精巣で作られた精子は、精巣の上にある精巣上体(副睾丸)に集められます。精巣上体からはいろいろな物質が出て、精子が成熟し、運動能力や授精能力を有するようになると考えられています。
(3)精子はその後、精管を通って進みます。途中で精嚢腺や、前立腺からの分泌液が出て精子と一緒になります。この時、精嚢腺や前立腺に炎症があると、精子の活動力が落ちることがあります。
(4)精管を通過するうちに、これらの分泌液が加わりますが、これらをまとめて精液といいます。
(5)精液は最終的に尿道を通ってペニスの尿道口から排出されます。これが射精です。

(6)精液が排出されるためには、ペニスが勃起することが大切です。ペニスの中には海綿体という血液が流れ込む場所があり、ここに血液が流れ込むと同時に、逆に流れ出ないメカニズムが働きます。この海綿体に血液がたまったままの状態になると、ペニスが勃起します。この後、腟内に入ったペニスから射精が起こります。
 海綿体に血液が流れ込むためには、脳にある勃起中枢が視覚や聴覚を通じた性的な刺激を受けて、まず働くことが大切です。ここからの刺激が海綿体への血流を促進します。疲れやストレスがあると、この中枢が働かなくなることが考えられます。
 このほかに、反射性勃起というのがあり、ペニスに加えられた刺激が、ペニスにある神経を通して脊髄の中の仙髄にある勃起の中枢を刺激して海綿体に血液を流し込みます。

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