赤ちゃんが欲しい方に

第9章 不妊症の新しい情報

不妊症の新しい情報

脂肪の多い食事は精子に悪い?!

 赤ちゃんが欲しくて努力をしているものの、妊娠出来ない状態を不妊症といいます。
 この原因の比率は男女50%ずつと言われています。
さて男性側の原因は、精子そのものに問題がある事が多いようですが、最近食事の内容が精子の数や質に影響を与えるという調査結果がありました。
不妊症の専門医学誌(Human Reproduction 2012)によると脂肪を多くとる男性とそうではない人に差が出たそうです。

①精子の数
 多くとる人は、とらない人に比べ43%低下

②精子の質(精子濃度といいます)
 多くとる人は、とらない人に比べ38%低下

 今回調べられた脂肪の多い食事とは、飽和脂肪酸と言って、バター、油の製品、牛ひき肉等に多いものです。
一方で不飽和脂肪酸の多い食品−例えば魚などは−精子に良かったそうです。

 精子の値は欧米人に比べ日本人の方が多いというデータがあります。
この違いがハンバーガー等の脂肪の多い食品が好きか魚が好きかによる差なんていう事になると大変です。

 ところでこの研究は、まだ少数の人を対象にしただけのものです。
精子の数や働きをコントロールするのは、身体のいろいろな機能が関係している可能性もあり、これが本当かどうかが確かめられるには、もう少し時間が必要でしょう。

 ただ現在の所、精子の数が少ない人に対して数を増やす薬剤はありません。
このため、仮に「精子の数が少ない」と言われている方がおられたら、不飽和脂肪酸を多く含んだ食事−魚を中心とした和食−を試してはいかがでしょう。


 

熱いお風呂は精子に悪い!

 自分の体温より熱い温度のお風呂に入る習慣のある男性は、精子の運動率が低くなり、その結果不妊になるかも知れません。

 最近人間の体温より、熱い温度のお風呂の好きな男性は、精子の運動率が低くなるのではないかとの調査結果が出ました。
 もともと精子を作る精巣(睾丸)は、温度の変化を受けやすい臓器です。
例えば精索静脈瘤といって精巣の温度が上がる可能性のある異常のある男性は、精子の数が減ったり運動率が悪くなったりします。
一方でこの精索静脈瘤の手術をうけると、精子の状態が改善し、妊娠しやすくなる事が知られています。
 また高熱が出る病気にかかると精子の異常が起こる可能性がある事はよく知られています。
 さらに日本人の精子の数は、ヨーロッパの人に比べると数が多い事も不妊症専門医の中では常識です。
 もしかするとヨーロッパのサウナ等、熱い温度に曝されたり、熱い温度のお湯につかると精子に影響が出ているのかも知れません。
日本でも不妊の男性で熱いお風呂が好きな人や、サウナが好きな人は御注意を!
なお幸いな事に、温度の影響を受けた精子は、温度を下げると元に戻るそうです。

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