赤ちゃんが欲しい方に

第1章 どのような時・どんな病院に行ったらよいのでしょう

どのような時・どんな病院に行ったらよいのでしょうか

病院を受診するタイミング

  
赤ちゃんを希望される方が、病院を受診するタイミングはいろいろあります。
▼結婚して赤ちゃんができない方
▼まだ結婚はしていないものの、避妊をしていないのに妊娠されない方
▼子宮内膜症の治療を受けていて不妊が心配な方
▼以前クラミジアなどに感染したことがあり、将来の不妊が気になっている方
▼夫が高熱をたびたび出すことがあって心配な方など。

医師はお話を聞いてその状態に応じて適切なアドバイスをします。また来院された方の条件によっては、早い時期からの検査や治療をおすすめします。

どんな病院に行ったらよいのでしょうか

 
どんな病院・クリニックがよいか悩まれることがあります。
1. 評判がよいことは大切な判断材料になるでしょう。しかし他の人には合っていても、自分に合っていない場合もあります。その場合は漠然と同じ病院へ通院を続けるより、別の病院を受診してみることも一つの選択です。
2. 医師の知人がいたら相談する、あるいは内科や外科に通院していたら、そこの医師に相談をしてみるという方法もあります。
3. 情報を集めましょう。病院やクリニックのホームページなどは、病院の姿勢が出るものです。参考にされるとよいでしょう。

◆ドクターショッピング◆
なかなか思うようにいかずに、病院を次々変えることをいいます。相性のよい医師に会えたら良いのですが、そうでない時は逆効果の場合もありますので注意が必要です。

病院に行ったら

 
1. 病院は清潔さが一番
病院やクリニックには新しい施設も古い施設もあります。デパートやホテルでも建物をリニューアルすると人が入るといいますが、実は病院も似たところがあります。
しかし、病院やクリニックで大切なのは、新しいかどうかではなく、清潔かどうかです。病院なので当然いろいろな病気の方が来られます。入り口から診察室に至るまできちんと清潔さが保たれていることが何より大切です。

2. プライバシーが保たれている
個人のプライバシーが守られているかが大切です。
待合室に診察室の中の声が聞こえてくるのは好ましいことではありません。赤ちゃんがほしい方にとっては、特にプライバシーが保たれていることが大切です。

3. 落ち着ける雰囲気がある
病院に入ると落ち着ける雰囲気も大切です。病院の中でいろいろな情報が得られるような工夫がなされているところもあります。

4. 医師やスタッフの態度が大切
医師やスタッフの態度が大切です。受付スタッフから始まり、医師のところに案内してくれる看護師さんまで、ホスピタリティにあふれていることが大切です。それでも行き違いがある時もあります。そうした時に意見や感想を伝えることができるシステムがあるとよいですね。
例えば投書箱、アンケート用紙が常備されている、あるいは医師に話しやすい雰囲気があるなどです。

診療内容について

 
診療内容を理解されることが大切です。
不妊治療には不妊の程度により、いくつかの治療のプロセスがあります。
また治療を受けられる方の年齢、避妊期間、これまでの治療歴なども関係します。このためこれらの要素を慎重に考慮しながら、的確な治療方法の選択が大切になります。この意味では、不妊治療は医療側と治療を受ける側の共同作業といえます。双方とも現在の治療内容に対する共通の認識を持つことが大切といえるでしょう。

◆一般的な不妊治療の進め方◆



[1]タイミング指導
     
[2]排卵誘発剤を用いる方法(さまざまな方法があります)
     
[3]人工授精
     
[4]体外授精
     
[5]顕微授精
     
[6]他人の精子を用いた人工授精/養子
     
[7]赤ちゃんをあきらめてご夫婦二人の生活を考える

現在のところ不妊治療で妊娠された方の約70%は、人工授精までの治療で妊娠するというデータがあります。その意味では、一つの病院で全部の治療ができなければならないという訳ではありません。

[1]→[3]までの治療をしっかり行っている施設もあります。それでも妊娠されなければ[4]以降も行っている病院の紹介を受けるということもあります。


人工授精一つをとっても多くの方法があります。一つの方法でなかなか妊娠しない時は、別の方法を詳しく説明してもらいましょう。

不妊の治療には、男性、女性とも年齢が関係することがあります。年齢によっては、早めに次の治療に進むことをすすめられる場合があります。

また、男性に異常があると、状態によって⑤や⑥をすすめられる場合があります。

症状により、腹腔鏡検査を行うと妊娠しやすくなることもあります。この場合、腹腔鏡の専門医がいることが大切です。このため通院している病院で検査を受ける時と、専門医がいる病院を紹介される時があります。

医師との対話

  
医師との対話が十分できることも大切です。
できれば、
1. ゆっくり話し合いができる。
2. どこが悪いのかきちんと説明してくれる。
3. 治療計画を説明してくれる。

などがなされていれば理想的です。
現在の治療が不妊治療のどのレベルにあるかを理解されながら通院されることが大切で、治療を漫然と続けることには注意が必要な時があります。また違うアプローチから治療を進めた方が良い場合もあります。
反対に今までの検査や治療の経緯から、同じ治療を根気よく続けた方が良い場合もあります。いずれにしても、医師との対話をしながらの治療が大切ですね。



患者さんが多い病院では、なかなか理想どおりにいかないことも事実です。治療実績の高いところに患者さんが集中するためです。そういう施設でも、大事なポイントは医師や看護師、エンブリオロジスト、カウンセラーなどいろいろな立場の人が応対してくれます。心配なことがあったら、遠慮せずいろいろな部門で質問をしましょう。


診療前の準備について

  
1. 受診する時の服装
婦人科受診時は、パンツは控えスカートの方が良いでしょう。病院によっては診察用のスカートなどを準備してあるところもあります。

2. お化粧は控えめに
診察室に入った時から医師の診察が始まっています。お化粧があまり濃いと、その判断が難しくなる時があります。

3. 病院に持って行くものをチェックしておきましょう
保険証、診察券、基礎体温表(つけていれば)、お薬手帳、紹介状・検査データ(他の病院で受診されていたら)、ナプキンなど。

4. 言いたいこと、聞きたいことがあれば、あらかじめまとめておくと便利です
病院に行くと緊張して、必要なことを言い忘れたりすることがあります。あらかじめメモにしておくと便利です。
最終月経は必ず聞かれます。覚えていなければ、いつごろだったかだけでもメモしておきましょう。

待ち時間が長い時

  
診察までの待ち時間が長いのは大変です。
1. 予約制をとっている病院があれば、それを利用しましょう。
2. もし診察前につらいことがあれば、受付の人や、看護師さんにその旨声をかけましょう。適切に対処してくれるのが普通です。
3. 診察券だけ先に出しておき、後から受診する方法をとっている施設もあります。あらかじめそのような手段が可能か問い合わせておきましょう。
4. 混んでいる病院でも、曜日や時間帯によっては、待ち時間が少ない時もあります。

診察が終わったら

 
1. 医師の説明を十分に理解しましょう。分からないことがあったら、聞いておくことが大切です。
2. 次回の来院日と、次回はどのような検査、あるいは治療があるか確認しましょう。
3. お薬が出たら内容を確認しておきましょう。

紹介状をもらう時

  
転勤や何らかの事情があり他の医師に代わりたい場合は、きちんと紹介状を書いてもらいましょう。
再び同じ検査を行うと、時間も費用も無駄になることがあります。丁寧な紹介状を書いてくれるところは、それだけ真剣に対応してくれたとの目安になります。

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