子宮内膜症

Chapter 6 子宮内膜症の再発管理

Section 1 再発しないための注意点

子宮内膜症は再発してほしくないものです。

子宮内膜症の治療後、再発しにくい方がいます。
①更年期に近い方
②若くて症状が比較的軽い方
③薬がよく効く方
しかし、残念ながら再発しにくい人よりも再発しやすい人のほうが多いのが現実です。では、再発予防にはどんな点に注意するとよいでしょうか。

【再発予防の注意点】
①よく運動することは子宮内膜症の再発予防によいことが知られています
②賛否はありますが、月経痛の強い方は、特別のとき以外はタンポンの使用を控えたほうが無難かもしれません
③月経中は過度な仕事、運動を控えましょう
④ストレスや睡眠不足、オーバーワークにも注意が必要です
⑤規則的な食事、バランスのよい食事を摂りましょう。忙しさのあまり、サプリメントを頼りにし過ぎるのは考えものです。サプリメントは今流行していても、後で「こんな副作用がありました」ということも起こり得ます。何といっても自然なかたちの食事が一番です
⑥定期的な通院が大切です。少しでもおかしいところがあれば、早めの治療が有効です。これはどんな病気でも同じです

Section 2 再発を防ぐための実際の方法

再発予防について

 子宮内膜症が再発しやすいのは、女性ホルモンそのものが子宮内膜症の発育と関係があるからです。
 自然の女性ホルモンが出ている方に、再発予防を目的として、このホルモンのはたらきを長期的に副作用なく抑えることは、かなり難しいといえます。
 それでも再発を起こさせないような、いくつかの試みがなされています。

再発を防ぐ努力(1)

再発を防ぐ努力(2)

Section 3 再発したときの対処方法

再発かなと思ったら!

 月経痛や下腹部の痛みなど、自分で感じる症状が出たら、かかりつけ医師の診療、検査を受けてください。

【内診】
 内診では子宮や卵巣の大きさ、痛いところがないかを調べます。超音波検査では、子宮が大きくなっていないか、小さくても卵巣にチョコレートのう腫ができていないかを調べます。

【血液検査】
 腫瘍マーカーの数値が高かった方は治療を終えた後、ほとんどのケースで低くなります。この数値がまた高くなるようであれば、再発に注意する必要があります。

 これらの検査を受けた後、再発の可能性が疑われる場合は、MRI検査など、さらに詳しい検査をすすめられることもあります。
 検査を受けた結果、子宮内膜症の再発が認められた場合には、次のような治療をすすめられます。

(1)前回の治療で使った医薬品に効果があった場合
再度同じ医薬品を使うことがあります。一方、再発したことで、以前使った医薬品よりも効果の強い医薬品の使用をすすめられることもあります。

(2)前回、腹腔鏡下手術を受けたが再発した場合
もう一度、腹腔鏡下手術をすすめられる場合、あるいは開腹手術をすすめられることがあります。

(3)卵巣腫瘍のアルコール療法を受けられた方で再発した場合
 同じ治療方法をすすめられることがあります。また、再発した卵巣腫瘍が大きい方、たくさん腫瘍ができた方は、腫れている側の卵巣をすべてとる手術をすすめられることがあります。

(4)子宮全摘手術を受けた方で、残った卵巣が腫れてきた場合
 残りの卵巣を摘出する手術をすすめられることがあります。

(5)治療した卵巣に再発がなくても、子宮が大きくなったり、月経痛が耐えられないほど強くなるときがあります。こうした場合は、子宮腺筋症である可能性が高く、子宮全摘をすすめられることがあります。

ログイン ID・パスワードを忘れた方